今日は早起きして浦安市内を散歩してきた。浦安には猫実という町丁名が存在し、かつて漁師町だった名残なのか、その周辺には今もたくさんの猫が暮らしている。我が国には猫と名のつく地名が各地にあって、俺も行ける範囲で何箇所か訪ねて猫にも会っているが、中でも浦安市猫実は最も近くて行きやすい。とはいっても自宅から1時間半ぐらいかかるのでそうそう足は向かず、今日は2014年10月以来、実に9年4ヶ月ぶりの訪問となった。
浦安は「猫散歩で行きたい場所リスト」の上位にも位置しているが、もともとこのコースは舞浜まで歩いてさらに某巨大ネズミーランドへ突入し、園内に生息すると噂される猫に会うまでがワンセットだった。俺の手元には1980年代に買って使わなかった「ビッグ10」と称するアトラクション券があって、去年までは当日持参して差額を払えば予約なしで入園することができた。コロナ全盛期のネズミーランドは一日あたりの入園者数5,000人という厳しい入場制限を敷いており、事前にパークチケットを予約することが困難だったが、それは俺のような人間にはむしろチャンスで、予約不要で入場制限の対象にもならないビッグ10を使い、人の少ない時期を狙って猫を探そうと企んでいたわけである。とはいえ差額を払っても7,000〜8,000円はかかるわけで、いるかどうかも分からない都市伝説レベルの猫を探すには悩ましい金額だ。決心がつかずに先送りしているうちにコロナが(制度上は)収束して入場制限が解除され、去年5月にはビッグ10の取り扱いも終了したので行く機会を失ってしまった。ネズミの園で暮らす猫に会いたい気持ちはまだあるが、あの時のようなチャンスは二度と巡ってこないだろう。
……というわけで今日のコースは浦安〜舞浜の駅間散歩となり、あちこちふらふらして13kmも歩いたものの、猫の方は芳しくなくて4グループ7匹に留まった。天気は良かったが気温が低く、船橋アメダスで氷点下0.2℃を記録するほどだったので、7時半のスタートは早すぎたのかも知れない。
好天なので庇や塀の上を中心に探しているが、そうしたところにもなかなか猫がいなくて、1匹目を発見したのはスタートから40分後。ここのところ気温の変動が大きいので、寒い朝は高みへ上るという行動に結びつかないのかしら。
こちらに気づいたキジトラは呆れたような顔で香箱を組んだ。お騒がせして済みませんね。
8時半を過ぎたころになって、日に当たれば暖かいことに気づいたらしき猫がぽつぽつと出てきた。
手前の麦わらはとっとと逃亡。残った2匹もこちらが気になるようだけど、眩しすぎて目が開かない。
この子はタビーではなく、ソリッド(無地)の灰色。プスプス言って気を引いてもやっぱり目が開かない。
ボウリングのピンみたいな楚々とした佇まい。目はこれ以上開かない。
寝ているように見えて、しっかりこちらをチェックしている。2014年10月にこの路地を歩いた時、よく似た毛色の猫に会ったのを覚えているが(こちら)、あとで確認したらさすがに別猫だった。
散歩で見かけた猫は以上。スタートが早すぎたのでもう少し遅くまで粘りたかったが、すでにたくさん歩いて電池が切れていたので、そのまま舞浜まで歩き切って、駅の券売機で四国・台湾猫旅で使う切符を発券して帰ってきた。
帰宅する前にちょっと寄り道。
府中アメダスでは氷点下0.1℃まで下がった。セミロングのサバ白2号も日なたで体を温めている。
休暇は明日まで。今のところやる気満々だけど、家のことも片付けなきゃならないので、明日の散歩はお休みするかも。