ここのところサチコは鼻水や鼻詰まりの症状を呈するようになった。冬の寒い時期にくしゃみや鼻水が出ることは以前からあって、なるべく体を冷やさないようにして対応してきたが、今年はすでに25℃近い気温になった日もあり、寒さではなく花粉が原因なのではないかと考えるようになった。少し調べてみたところ、猫において花粉症(季節性アレルギー鼻炎)はそれほど多い事例ではなく、鼻水やくしゃみの原因として最も考えられるのは猫風邪なのだそうだ。猫風邪については当然俺も疑ったことはあるが、これはウイルス感染症であり、同居しているマコちゃんに症状が出ていないことから除外して考えている。俺は花粉に対する感受性がないので分からないが、今日あたりはかなり盛大に飛散していたそうで、この時期に限って症状が悪化するならやはり花粉症の可能性が高いのだろうし、ハウスダストなどにアレルギー反応を示しているなら、季節が変わっても症状は治まらないはずだ。もうすぐ21歳になる年寄り猫を病院に連れて行くのはなるべく避けたいので、できる範囲で切り分けして、それなりに観察結果がまとまってから相談してみようと思っている。
今日は朝から北風が吹き荒れて猫探しには不向きな日だったが、猫の体温を補う程度の強い日差しがあったので、たぶん大丈夫だろうとの希望的観測のもと溝の口から久地付近を散歩した。去年の秋まで大白斑の三毛さんが暮らしていた空き家の解体が2月から始まると聞いていたので、工事の進捗や付近の猫たちの動向を確認しておきたかった。
スマホをいじっているうちに降りるべき武蔵溝ノ口を乗り越してしまい、武蔵新城から1駅戻って散歩をスタートしたのは12:40。すっかり更地になった三毛さんのねぐらを通りすぎ、いつもの古刹を覗いてみると、隅っこの方で風を避けるようにちんまりしている猫がいた。
白斑の大きな猫が日差しを避けるのは、持って生まれた習性なのかな。
気温はそれほど低くないけど、日陰で風に当たるとあっという間に体温が奪われてかなり寒い。白い毛皮は皮膚炎を起こしやすいからバランスが難しいよなあ。
急峻な猫峠に差しかかって間もなく、民家のバルコニーで日なたぼっこ中の猫を発見。
物陰から顔を出したり引っ込めたりして、道路向かいのギリシャ遺跡みたいな空き地へ誘い出すことに成功。遺跡の猫ってギリシャやトルコが有名だけど、川崎にもいるんだな。
ここには石材が転がっているし、猫もいるし、本当にギリシャみたいだね。行ったことないけど。
猫峠の遺跡(?)ではほかに何匹もの猫を見かけたが、どれも逃げ足が速く、比較的おっとりしたのを2匹だけカメラに収めた。
去年の夏は40℃近い気温の中、ここの猫たちにはずいぶんお世話になった(一例)。今年はもうあのようなことはしない。
散歩を終えてバスに乗り、とある猫拠点で途中下車。次のバスが来るまでの15分間でデートするつもりだった美人キジ渦は見当たらず、余った時間でその辺をぶらぶらしていると、フェンスの向こうにお昼寝中の猫がいた。
眠いし眩しいし目が開かない。しゃんとしている時はこんな感じで割とカッコいい子。
バス停へ戻る道すがらに黒白がもう1匹。まだ離れているのにもうバレている。
暗渠の草むらに佇む片耳のキジ白。両側をフェンスに挟まれているので、ここにはあまり風が来ない。
周囲にはオオイヌノフグリの群生があって春らしさを際立たせている。ちなみにこいつはこの辺りのボスのようで、部下には慕われているし人間に対しても友好的だ。2020年10月には耳があったが2021年12月には折れていたので、恐らくそのころ耳ダニか何かにやられたものと思う。