猫旅中の4日間は仕掛かり写真を予約投稿で紹介しているわけだが、載せる順番にも一応決まりがあって、(1)当日会った猫が最優先。(2)当日の猫がない場合は過去の猫を撮影日順に。……というように決めている。ただしこれにも例外があり、例えば長期間連載する猫旅ものや、撮影日順では読み手が混乱すると思われる場合、桜や彼岸花などの季節ものや一過性の事象が絡む場合は、(2)の原則に従わない場合もある。いずれにしても、当日会った猫を差し置いて、過去の猫を先に載せることはない。理由は色々あるが、最も大きなことは、その日その猫が無事で一日を過ごした喜びを、なるべく早いうちに伝えたいからだ。俺が会う猫の多くは所属のはっきりしない外猫なので、時間が経てば安否不明となり、喜びよりも心配が先に立つようになる。
……そんなわけで今日の記事は東福生~拝島の最終回。散歩はすでに昭島市内に入り、出勤前に歩くことも多いトラディショナルなコースに入っている。猫も馴染の顔が増えてくる。
寝ぼけまなこの長毛三毛もそうした馴染の1匹。初秋とはいえ、毛刈りしてもらっているのでまださっぱりしている。
相方の茶トラは小屋から出てこない。出会ってからずいぶん経つので、昔に比べると鼻先のほくろが大きくなっている(2013年6月の様子)。茶猫は加齢とともに皮膚や粘膜に黒斑が増えてくる。
2007年9月から2年間住んだ旧々々々居にほど近い路地。頭上からこちらを見つめる視線が分かるかな。
不審者(俺)に興味津々で、入れ替わり立ち替わり様子を見に来る。
もう11年も前の2009年7月、この場所で一度だけ見かけた子猫(こちら)が可愛すぎて、我が家にマコちゃんを迎え入れるきっかけになった。考えてみたら、このブログを始めたころ、マコちゃんはまだ2歳だったのだよなあ。
でもこの家で白猫を見たのはあれが最初で最後だった。白の子猫がいるということは、どちらか片方または両方の親も白猫のはずなので、ほかから流れてきた子だったのかも知れない。どこかで元気にしているかなあ。
定点の猫拠点では2匹の猫が惰眠を貪っていた。スタートから6時間あまりが経過して、時刻は11:50になっていた。
舌を鳴らしてもすぐにそっぽを向いてしまうので、2匹ともかなり撮影に苦労した。
キジ白3号は自宅近くの駐車場で寛いでいた。日が差してももうそんなに暑くない。
こちらに気づくと近寄ってきて、大きなあくびを一つ。犬歯が抜けちゃっているのは年のせい。
ゴール地点の拝島には12時半に到着。疲労困憊で足を引きずるようにして歩いていると、道路脇の駐車場に馴染の黒白がいた。
こいつもだいぶ白髪が増えてきたな。2011年8月に初めて会った時はまだ子猫だったのにな。
最後に沖縄東北猫旅の進捗について。今日は一日かけてJR八戸線や三陸鉄道を乗り継ぎ、沿線の猫たちを訪ねることにしているが、9月28日現在の天気予報は曇りか雨となっていて、散歩できているかどうかは分からない。三陸は古くからの漁村が連なる地域なので、何もなければ猫の巣窟だったと思うが、2011年の大津波で街ごと流された可能性もあり、猫がいるかどうかは見当がつかない。津波による被害をたびたび受けているエリアだが、このようなことが起きた時、猫が再び街に根づいて、一定の密度に戻るまで、どのくらいの時間がかかるものなのだろうか。