我が家が利用しているP社というISP(インターネット接続プロバイダ)は資本金3,000万円、従業員15名という小さな会社だが、サービスを開始したのは1996年と比較的古い。格安料金で固定IPを使えるだけでなく、逆引き・正引きも無料で設定してくれるISPは俺の知る限りほかになく、2003年から20年近くに渡ってお世話になっている。ところが先月20日、突然インターネットに接続できなくなり、メールで問い合わせても反応が返ってこなくなった。代表番号に電話をかけても誰も出ないので、会社が潰れたかと思い、仕事帰りにでも様子を見に行こうと思っていた矢先、ようやく電話が繋がって事情を知ることができた。会社の経営者が急逝し、障害対応できる人間がいないので、復旧の目処が立たないとのことだった。予想外の回答に俺は絶句し、電話を切ってからもしばらく考え込んでしまった。
インターネットの普及は情報革命であり、新石器時代の農業革命や、蒸気機関による工業革命と並ぶ、人類史上の大きな転換点だった。これにチャンスを見出そうとする技術者は多く、このISPの経営者も、そのようにして独立・起業した中の一人だったのだと思う。しかし後進を育て、技術を継承しないと、企業は続いていかない。企業が続かなければ、そこで働く技術者の生活を守れない。ISPという基幹インフラならなおのこと、属人化を避けて、誰もが即時に対応できる態勢を作っておかなければならなかった。恐らくこの経営者は忙しすぎたのだろう。
復旧の目処が立たないのは困るので、急遽ほかのISPと契約したが、P社の接続サービスは2〜3日のうちに再開したらしく、ウェブサイトのトップページにお詫びの一文が載せられていた。今後安定した接続サービスを受けられるかは、P社の技術者の腕にかかっている。接続先は元に戻すので、ぜひとも頑張って事業を継続してもらいたい。
猫の方は朝の散歩で見かけた子たち。5時半に目覚めた時は土砂降りの雨だったのに、6時すぎには止んで、散歩を終えて帰宅するまで晴れたり曇ったりを繰り返していた。日本列島には台風9号、10号、11号が三つ巴で接近しており、そのせいか空模様はとても複雑だった。
乾いた地面の公園で朝食を待つ猫。立川は雨降らなかったのかしら。
いつもの朝と変わらない、まったりした風情。去年も似たような写真を撮ったな。
君はこっちだったか。この辺りには複数の朝食会場があるんだよな。
この子は臆病だけど、逃げ切らない子。いい子だねー、こっち来てー。
さっきの黒とこの子はお友達。去年の春、一緒にいるところを見たことがある(こちら)。
厚い雲の隙間から日が覗いたり翳ったりして、写真撮影はとてもやりにくい。君たちはとても悩ましい場所にいてくれるね。
二毛の毛色はもっと鮮やか。フルサイズで撮るとだいぶ違うのかな。
この時間はもう少したくさんの猫が集まっているはずだが、今朝は全体的にばらけていて、数も少なかった。雨が近いことを悟って、どこかに隠れているのかも知れない。
馴染のキジトラは花壇でご飯待ち。俺が手ぶらなことはバレているので、目を細めて睨むだけ。
このまま見つめ合っていても次なる展開が見込めないためその場を辞去した。
コンクリートブロックの上で伸びる猫発見。今朝はそんなに暑くないんだけどな。
猫旅館跡地の角を曲がると、行く手に爪研ぎ中の猫が見えてきた。
猫が喜びそうな木製の塀と、絶対に明け渡さないというような顔つきの茶トラ。
今日は割と盛況だったが、会いたかった子にすべて会えたわけではなく、学校裏の母や上矢印ちゃん、チョビ1号や七三の2匹など、空振りも多かった。もう少し涼しくなったらまた挑戦してみる。