今日はほぼ終日雨だというから朝寝坊したのに、起きてみたらまったくそんな気配はなく、結局一粒の雨も降らずに一日が終わってしまった。せめて曇りと予報を出しておいてくれれば奥多摩へ行ったのに、最近はいつもこの調子で貴重な休暇を潰される。当たらない予報をだらだら流すくらいなら、潔く「分からない」と言って欲しい。
そんなわけで今日は散歩には出かけず、ほとんど家の中でじっとして過ごしたので、猫の方は先日来出番を待っていた伊豆諸島猫旅の続きを載せる。前回の記事から10日も開いたので少し説明しておくと、今回の旅は1泊2日という短い日程で伊豆諸島の猫を訪ねて回るというもの。限られた時間でなるべく多くの島をハシゴすべく時刻表を紐解いた結果、初日(7月21日)は調布から飛行機で神津島へ飛び、船で新島、式根島の順に移動してこの日は式根島泊。2日目の朝は式根島の猫を堪能したあと午前中の船で利島へ渡り、3時間ほど散歩して午後には下田行きの船上に。下田港から下田駅まで歩いてあわよくば猫を見つけ、最後は伊豆急行に乗って帰るというパーペキな旅程を組んでいた。今日の記事はこのうち2日目の早朝、式根島を散歩した時の記録となる。
宿の朝食は7時からだというので、その前に近所を一回りするつもりで散歩に出たのは5:45。気温は26℃ほどで雲がかかっており、焼かれるような感覚の暑さではないが、早朝であることも相俟って湿度が98%ととてもツライ。せっかく朝風呂で流した汗が一瞬で噴き出してきて、べたつく体を持て余しながら歩いていると、前方に白っぽい猫が見えてきた。
こちらに気づくと小さく鳴きながら駆け寄ってきた。人懐っこい子だ!
うーん、この子は……。クリームに小さなティッピングが入っているのか、それとも茶色に大きなティッピングが入っているのか、いずれにしてもカメオという毛色だね。タグ上はクリームに分類しとく。
ごろーんも見せてくれたけど、カメラはあまり好きじゃないみたい。
こらちの右手は今回お世話になった民宿。公称4匹の飼い猫のうち2匹が手持ち無沙汰に動き回っていた。
あらま、この子もカメオだ。さっきの場所から近いので、血縁関係者かも知れないな。
昨夜はご飯を3膳も食べたよ。女将さんに美味しかったって言っておいてね。
庭の2匹を撮り終えて通りに出ると、さらに2匹を発見。ついさっきまで誰もいなかったのに……。
こちらは昨夜、部屋まで遊びに来たアメちゃん。ごろごろすりすりしてくれたのが嘘のようにお澄まししている。
地面にいるのも宿の子かなあ。近所の飼い猫や野良も出入りしているそうなので、どれがどれだかさっぱり分からん。
昨夜の夕食は宿泊客が食堂に集まって一斉に食べ始めるスタイルで、一人客は俺以外にもう一人。ほかはカップルやファミリーなど計10名ほどが泊まっていたようだ。ちょうどこのころ東京都のコロナ陽性者が爆発的増加を始めており、平日でもあったので、これでも割と繁盛している方だろうと思っていたが、宿の人によればハイシーズン直前の静かな日々なのだそう。中には猫目当てで来ている人もいるものと思われ、宿の猫たちには朝早いうちに挨拶しておいた次第だ。
朝食前の散歩はもう少し続くが、構成の都合上、今回はここまで。次回も式根島の猫を紹介していくのでどうぞお楽しみに。