暑かった日々が一段落して、昨日は本来の5月らしい爽やかな天気だった。猫を探すにもさぞかし最適だったろうと思うが、あいにく昨日は午前中から用事があり、朝からお昼過ぎまで妻と一緒に府中市内へ出かけていた。
今日は日勤なのでいつも通り朝の散歩。駅へ向かう前に猫ヶ丘を一回りしていると、定点の猫民家前に若い茶トラ白が佇んでいた。
先日も見かけた子。目が合ったら飛び出してきて、カメラを向けたら引っ込んでしまった。若い猫のイカ耳って無邪気さが現れていて好き。
今朝の散歩コースは京王線の北野から横浜線の片倉まで。八王子~子安町~片倉というルートは何度となく歩いているが、北野~子安町~片倉というのは平山に引っ越してきてからで、前半区間はそれほど回数を重ねていないこともあって、これといった猫拠点が開発できていない。しかし今日は昨日と同様に涼やかな朝だったせいか、むしろ前半の方が好調だった。
散歩開始5分後、まずは民家の敷地で転がる猫発見。
コンクリートの敷地を飛び出して、道路向かいの民家へ避難した。どのみち俺は立ち入れない他人の家なのに、いったい何が違うというの。
ここは北野エリアでは数少ない猫拠点の一つで、たま覗くことはあってもたいてい空振りなんだが、今朝は珍しく外から見えるところに猫がいた。
どこかで見た顔だと思って帰宅してから調べたら、一昨年の10月、ここから少し離れた駐車場で会った子だった。ずいぶんくたびれたクラシックタビーがいるものだと、印象に残っていたのだった。
経由地である子安町の高台へ至るには、どこかで坂を上らなければならない。だらだら坂を避けて、一気に階段で上ろうとしていると、中段の踊り場に黒いのが佇んでいた。
紫の首輪が黒い被毛によく似合っているね。この機会に記念写真はいかが?
「その写真、高く売りつけようって魂胆だろう。僕は騙されないぞ」
階段を上り切ったあともしばらく坂道が続く。行く手の遥か先でおばさんと猫が遊んでいた。
何とか追いついて1ショットずつ撮影できた。慣れない展開にきょとんとしている。
子安町の高台から先は振るわず、唯一カメラに収まったのは、茶渦君の駐車場で見かけた猫たち。あれはきっと母だな。