ここは貨物線の線路端。三毛がお尻を向けているのが分かるかな?
こちらに気付いて振り向いたのは、この辺り一帯をシマにしている長毛三毛婆さん。
列車が通るのは基本的に週2回。米軍の航空機燃料を運ぶ路線なので、週2回までなら世界が割と平和(またはアメリカが金欠)で、それ以上になった時は、どこかで何かが起きている可能性が高い。猫と列車の写真を撮ろうとしたこともあるが、通過直前に逃げてしまってダメだった。
今日は所用のため朝から出かけていたので、今月13日の散歩で見かけた猫たちの続き。立川の外れの団地をスタートして(前々回)、引っ越し三毛のごろーんなど鑑賞しつつ(前回)、黒っぽい路地に到達したのは散歩開始から2時間半後の9:30。午後から雨との予報通り、徐々に雲が厚くなって、出発した時よりもむしろ暗くなっていた。線路端の三毛を見つけたのは、そろそろお開きにして家に帰ろうと考え始めたころだった。
散歩をやめて家に帰るにせよ、もう少し頑張るにせよ、少なくともあと一つは猫拠点を通過しなければならない。長毛三毛の次に見かけたのは短毛の三毛。階段の踊り場の隙間からこちらを睨んでいた。
改めて近寄ったら何だかさっきと違う。いつの間に入れ替わったの。
その裏手の空き地には長毛キジ白。台湾的佇まいでスクーターに乗っかっていた。
スクーターのキジトラの時点で7.6km歩いていたが、この日は思いのほか体調が良かったため、もう少し足を延ばすことにして、再開発ファミリーの縄張りへとやってきた。ここで待てば誰かしら現れるだろう思い、カメラをぶら下げたまま5分ほど突っ立っていると、先日会ったばかりの緑の首輪が茂みから出てきた。
家に入る前に一瞬だけ止まってくれた。指の匂いこそ嗅いでくれたが、人懐っこくてひょうきんな金の首輪の黒とは性格がまるで違うので、恐らく別猫なのだろう。再開発3号にはこの日も会えなかった。
旧々居付近の住宅街を一回りしていると、定点の猫民家で猫が寝ているのが見えてきた。
2匹とも丸くなっているな。もう10時半近いから寝る時間かな。
最後に見かけたのは懐かしいキジ白3号。この日いちばん嬉しい出来事。
2015年10月下旬、拝島の旧々居から西立川へ引っ越す直前に見かけたきり、何度訪れても会えずにいた。ねぐらだった日本家屋やマンションなどがどれも取り壊されて、居場所も面倒を見る人もいなくなったと思って諦めていた。元気にしていたようで良かったよー。
少し身を引いたら敷地から顔を出した。実はこいつは俺が自宅に招き入れた唯一の外猫で(一例)、一時は撫でられるぐらいまで懐いたんだが、隣家の猫との折り合いが非常に悪く、隣の奥さんが追い払ってしまったのだった。俺のこと覚えててくれたんなら嬉しいなあ。
記憶の糸をたぐっているような顔つき。今度会えたら指の匂いを嗅いでみて。