台湾に入国する際、台北松山のような小さな空港なら、それほど待たずにイミグレを通過することができるが、桃園のような大規模空港だと、世界中から引っきりなしに到着便があるので、いくら急いだところで、待たずに済ますことは到底できない。そんな時、我々のような外国人観光客であっても、ガラ空きの台湾人(または台湾居留証所持者)専用レーンを通ることのできる、「外籍商務人士使用快速查驗通關證明」という制度がある。いわゆる常客証というもので、直近1年以内に3回以上台湾に入国した人がこの制度を利用できる。俺も今回の訪台で利用条件を満たしたので、移民署のウェブサイトから申請して発行してもらった。実は来年1月下旬にも訪台する予定があり、今度は香港経由で桃園へ飛ぶので、イミグレにかかる時間を短縮するために、ぜひこの常客証が欲しかった。ノーウエイトとまでは行かないまでも、これがあれば格段に後続の予定を立てやすくなる。経験者によれば5分以上待ったことはないそうだ。
まあそんなことはどうでもいいんだが、今日の散歩は小田急多摩線・はるひ野駅から。ぴったり定時の10時に職場を出て、唐木田駅へ向かっていると、民家の門扉から猫が顔を出していた。この辺りは猫密度が低く、見かけるのは実に3年ぶり。
はるひ野駅をスタートしたのは11時ちょうど。10分ほど歩いて小高い丘の猫拠点にたどり着くと、1匹の猫がこちらに背中を見せていた。
今日は朝の気温が低かったから、日なたにわんさか出ているかと思ったけど、そうでもないみたいだね。
……などと黒白猫に話しかけていると、庭の奥からもう1匹顔を出した。あれは鉢割れスモークだね。
ここはティッピングを発現するI遺伝子の濃い猫拠点で、10匹以上いる猫たちの大部分がスモークやシェード。このように特定の毛色を持つ集団が局所的に存在する例は、茶系や白などにも見られる。
丘を降りるとそこは南向きの斜面。猫がお昼寝するにはちょうどいい場所。
散歩を終えて平山に帰ったのは12時半。猫ヶ丘への坂道を上っていると、大胆な場所で暖まっているのがいた。
逆光で見ると黒のようだったけど、逃げられて見るとキジトラだった。
一回りして戻ってくるのを待ってみた。時々この辺りで見かけるキジ白。
落ち着いた眼差しの美形猫。先月末にもフィルムカメラで撮影したばかりだが、あの時は55mmの単焦点で、あまり寄ると逃げられるのでアップが撮れなかった。今度は望遠レンズで挑戦してみようかな。