布団の中のおぼろげな記憶によれば、朝になるまでずっと雨が降っていたように思うんだが、サチコに頬を舐められて目覚めた時には窓の外が明るくなっていた。
台所でコーヒーを入れて机に向かうと猫サーバがまた落ちていた。時間がないので詳しく解析していないが、恐らくストレージの過熱が原因だろうと思っている。最高気温が40℃にも達した今年の夏を持ちこたえたのに、なぜ冬になって過熱なのかというと、この機械(Shuttle DS8100)の冷却系は、電源ファンとCPUファンしか備えていないからだ。ストレージ(標準構成では2.5インチSSD)の放熱はエアフローに頼るのではなく、マウンタにSSDを収め、金属製の筐体へ熱を逃がす構造になっている。俺はその2.5インチベイにmSATA SSD×2枚でRAIDが組めるというゲテモノカードを挿しており、熱がマウンタから筐体へと伝わって行かない。加えて、ファンは冬場ののんびりモードで回転しているので、ストレージだけが熱くなっていくのだろう。室温の下がる未明~早朝にかけて現象が発生するのも、その証左だと思う。この機械は筐体上面に通風孔があり、最初はマコちゃんが乗っかって塞いでいるのではないかと疑っていたが、夜中は妻と一緒に寝ているそうだ。
猫の方は雨上がりの快晴ということもあって絶好調だった。夜勤のため正午すぎに家を出ると、巡回帰りと思しきアビちゃんが窓の下に佇んでいた。
猫ヶ丘を経由してバス停へ向かっていると、日なたぼっこ中の茶トラ白を見つけた。
顔見知りだと思って接近したら、訝しげな表情。眩しくてよく見えない?
リアルファーのティペットがゴージャス。むしろ暑いんじゃないかそれ……。
今日の散歩コースは西国立から立川まで。怒りんぼさんの路地を抜け、住宅街を注意深く歩いていると、高みからこちらを見下ろす猫がいた。
暖かいと逃げるのも億劫みたいで、俺のような人間にとっても都合が良い。
似たような風情のがもう1匹。こちらは背中を暖めているようだ。
昔懐かしい七三駐車場。久しぶりに立ち寄って、ダメ元で覗いてみると、はるか向こうに猫の姿が見えた。
接近する前に見つかって警戒されてしまったが、あれは紛れもなく七三ファミリーの母。元気にしていたようで良かった。
こちらも久しぶりの小料理「だめさ」。日陰に黒いのがいるけど、暗すぎて分かんないかも。
ここで猫を見るのは3年2ヶ月ぶり。過去の記事を調べてみたら、前回もまったく同じ場所に同じ猫がいた。こいつはJTKの相方だった緑目の黒。
散歩の終盤で懐かしいのが次々に現れるので、声にならない悲鳴を上げながら撮影。この茶トラはとても古いお馴染さん。
最も印象に残っているのは、立川勤務時代の夏の暑い日、水タンクの上で寝ていたところ。あれは2011年のことだった。
猫散歩を始めるにあたって、安い小型のデジカメを買って持ち歩くようになり、それで初めて撮影に成功したのもこいつだった。まだブログを始める前の2011年5月31日のことだった(こちら)。
左前足を引きずっている点が気になったが、少なくとも7年半はこの毛並みを維持しているのだから、それなりに手厚くしてもらっているのだろう。最後の3匹に会えたのは特に嬉しかった。