猫関係業務が忙くてなかなか家事まで手が回らず、そうこうしているうちに庭の雑草が子供の背丈ぐらいまで伸びて、ジャングルの様相を呈してきた。冬になれば枯れるのだから放っておいてもいいんだが、3畳ほどのウッドデッキが我が家の猫たちのお寛ぎ処となった今、あまり盛大に生い茂っていると、藪蚊が増えるしノミやダニも気になってくる。そろそろ本気で草刈りしないとヤバいなーと思っているうちに暑くなり、すでに手に負えない状態に陥っていることに最近気付いた。
除草剤を撒くことも考えたが、緑色の山が茶色の山になるだけで、枯れた草は自分で取り除かなければならない。色々考えて思い出したのは多摩センターで活躍するヤギレンジャーの存在だった。駅の周りに点在する緑地の除草要員として、毎年春から秋まで牧場から数頭のヤギが出向してくるのである。ヤギのレンタル業者はいくつもあって、個人でも月あたり15,000円ほどで利用できるそうなので、我が家に招聘することを検討してみたが、そもそも20坪にも満たない庭ではヤギを1ヶ月も養えないことに気付いて却下となった。
台風通過直後となった朝の散歩は盛況で、たった2km歩いただけなのに、たくさんの猫に会うことができた。家を出た時に土砂降りだった雨は、日野で電車を降りた時にはすっかり上がり、猫たちはそれを待っていたかのように外へ出ていた。
よくよく見ると2匹の猫が対峙している。塀の上の麦わらはレンガに紛れて分かりにくいかも。
ポイント君は青い目を見開いて凝視している。タイプの子なのかしら。
気もそぞろなポイント君の前を通りすぎて、もと来た方を振り向くと、庇の隙間に挟まっているのがいた。
誰かと思ったら隣の家のサビ子さん。この子は2014年夏の子猫なので、今年で5歳になるはず。
茶トラ子猫に逃げられて振り向くと、離れたところに小柄なキジトラが佇んでいた。関係者かな。
車の陰からこちらを窺う視線あり。あれが茶トラ子猫のお母さんかな。とするとキジトラは父?
麦わらはキジトラが好きで好きで堪らないみたい。まあ七三ファミリーの父と母もこんな感じで仲が良かったから、夫婦なのかもね。
ひと月半前は基礎だけだった一軒家がほとんど完成し、新たに設けられたラティスを伝って巡回猫が現れた。
……そうした猫たちの写真を撮っている俺を、茶トラ子猫はつかず離れずの距離を保ちながら、興味深げに眺めていた。動画はこちら。