改築の終わった人妻邸に再び人が住み始めてから数ヶ月が経った。高さ1.8mほどの塀の向こうに猫の姿はないものかと、前を通るたびにぴょんと飛び跳ねて中を覗き見ているが、小奇麗にデザインされた庭に動物の侵入する余地はなく、恐らく三毛ちゃんたちがあの家に戻ることはもうないだろうと思っている。
一方、都市部の外猫は縄張りに複数の餌場を持っていることが多く、棲み処を一つ失ったからといって、即座に難民化することは考えにくい。あの一帯には猫好きの家が少なくとも3軒はあるし、三毛ちゃんたちは意外に近くで暮らしているのではないかと思い、日勤の出勤前に細い路地をつぶさに歩いてみた。
しかし今日は日が悪かった。台風接近の影響で、明け方まで強い雨が降っていて、諦めモードで外に出てみるとなぜかドピーカン。高い湿度と強い日差しのせいで、三毛ちゃんどころか野良猫一匹にも出くわすことなく、ふらふら歩いているうちに茶猫タウン北まで来てしまった。
この辺りにはきれいな鉢割れの茶トラ白が多かったが(一例)、今は猫自体が少なくなって、こいつぐらいしか見かけなくなった。
定点の猫路地で猫2匹に遭遇。お尻をこちらに向けているのは逃げかけの三毛。
左側は斑点模様だね。これだけ鮮明ならブラウンスポッテッドタビーに分類してよろしいかと。
内玄関から人の気配がするので朝ご飯はもうすぐだ。三毛ちゃんたちも、こういう家を見つけられていればいいんだがなあ。