今日の夜勤前の猫散歩は、久しぶりに多摩川に向かって歩いてみた。家からものすごく遠回りして、五日市線の熊川駅へ至るコースなので、よほど時間に余裕がなければ行かないんだが、朝の出勤と違って、夜勤の時は体さえもてばいくら早く出てもいいわけなので、いつもよりさらに早めに出発。とはいえフルコースで歩くほどの元気はなく、恐らく猫がいるであろう地点まではバスで移動した。
バスを降りたのは、街外れの某巨大団地前。わざわざ1時間も歩かずとも、この巨大団地をうろうろしていれば、規定数の猫はあっという間に見つかるんだが、それでは風情というものがない。そんなわけで、団地内に見え隠れしている数匹の猫をスルーしつつ、のどかな田園地帯を10分ほど行くと、民家の敷地に白いのを見つけた。
やたら人懐っこい白と戯れて、スラックスは早速毛だらけ。そして次に見つけたのは黒。
にゃあにゃあ言いながらこちらを見つめる黒。でも自分からは動かない。
逃げたかと思ったら、草葉の陰からこちらを見ていた。もしかしたら人懐っこい猫だったのかも知れない。
住宅街に入ってしばらく行くと、とある路地にアメショー的風貌の猫が佇んでいた。
近寄ってきて匂いを嗅いで、一歩下がったところ。この子には以前も会ったことがあるんだけど、1年以上前だから忘れられてるだろうなあ。
「どうせ来たって何にもありゃしないのよ、この不景気じゃねえ」
家を出てから1時間20分。ずいぶんゆっくりしたペースで、ようやく河原に到着すると、排水ゲートのところに茶色いのがいた。
人懐っこい茶霜降り。ごろごろ喉を鳴らしながらひっついて離れず、15分ほどここで休憩した。
その後、熊川駅へ向かっている途中でも1匹見つけた。分かりにくくはないけど、保護色にはなっているようだね。
「見つからない方がいいのか、それとも見つけてもらった方がいいのか、難しい問題なんだよ」