今日は一日だけのお休みで、天気もそう悪くなかったことから、出勤日にはなかなか行けない猫物流跡地を訪ねてみた。かつては猫の楽園と化していた猫物流一帯だが、2014年春に会社が潰れ、多くの猫が四散する中、2匹の子猫だけは社長が引き取り、茶トラ白の婆さんと父は現地に残された。その後も元従業員が毎日車で通って面倒を見続けていたらしく、今年5月までは事務所跡の駐車場にいたが、それ以降は姿を見なくなった。分倍河原からでは頻繁に行くこともままならず、それでも天気のいい日を選んでは訪ねてみたものの、何度行ってもいない。これはそろそろ諦めるべきではないだろうかと思い始め、最終確認のつもりで出かけてきたのだった。結論から書くと今日も会うことは叶わず、かつて定番だった豊田〜北八王子という散歩コースは、コース全体の猫影も極めて薄くなっていることから、今後歩く機会はなくなっていくものと思う。
家を出たのは8時半。黒煙邸の玄関前にキジトラが座っていた。
たまに見かける猫だが、ものすごく警戒心が強く、撮影に成功することは稀。2枚目のシャッターを切った時には、すでにこの有様だった。
ポイントさんは夏より顔の色が濃くなったかな。カラーポイントを発現するsiamese遺伝子は基本的に毛色を白くするが、体温の低い部位ではうまく働かないので、鼻先や尻尾、耳朶などにオリジナルの毛色が残り、いわゆるシャム猫然とした姿になる。気温にも影響を受け、寒い冬場はわずかながら毛色が濃くなる傾向がある。
その後、猫物流どころか、豊田駅からそこへ至るまでにも1匹の猫に会うことなく、今日の予定コースを歩き切ってしまった。仕方がないので少し足を延ばして、とある猫住宅街に助けを求めた。
日陰に黒がいるのが分かるかな。
最後の猫はとても悩ましい毛色。逆光なので分かりにくいが、盛大にティッピングが生じていることは間違いないので、このブログの分類的には「まだら」。より詳しくは、黒い部分に模様がない(つまりaaのノンアグチ)ことから、長毛サビがスモーク化したものと思う。