今日は午後から仕事絡みで川崎へ行く用があり、天気もぐずついていたので猫は無理かなと思っていたが、夕方から時間ができたので市内の猫をぽつぽつと撮影してきた。ちなみに一口に川崎市と言っても、あるエリアは巨大臨海工業地帯、またあるエリアは赤線・青線時代からの歓楽街など、多種多様な顔を持つ個性的な街だ。昨日の記事で紹介した猫たちも、冒頭の黒煙邸以外はすべて川崎市内であり、そこは中心駅の川崎から電車で1時間もかかる山の中で、その一帯には閑静なニュータウンが展開している。このブログを始めてからというもの、俺は川崎市内に住んだことも勤めたこともないが、今まで会った猫を市区町村で分類したら、恐らく川崎市内がダントツで多いと思う。川崎は清濁併せ呑んだ多面体の街で、なおかつとても細長いのである。
今日はくたびれ果てているので手短に。所用を終えてソリッドスクエアから放り出され、小雨のぱらつく中をとぼとぼと歩き出したのは14時ちょうど。1匹目を見つけたのは20分後だったが、川崎というのは猫密度の高い街で、ターミナル駅という点を考慮しても少し時間がかかった方だ。
今日は久しぶりのお湿りだけど、がっつり降ってくれないから単に蒸し暑くなっただけ。まあそれでも沿岸なので、この時点で28.5℃ほどと数値上は穏やかだ(横浜アメダス)。
地面でお腹を冷却していたのは長毛ポイント三毛。真夏日にならなくても暑苦しい出で立ち。
板を渡して猫が歩きやすいようにしてある。きっとここの子なんだね。
毛色は茶渦、いわゆる一つのred classic tabbyというやつ。久しぶりに見たかも。
バスに乗って臨海工業地帯へ移動。何度か訪れたことのある無人駅を覗いてみると、高みで白が寛いでいた。
かつてここには何匹もの猫が暮らしていたが、今はこの子ぐらいしか残っていないようだ。2017年5月に初めて会った猫だが、5年もここで暮らしていることに驚愕する。重工業の大きな工場が無数に犇めき、埋め立て地で水もないこの土地は、猫が暮らすには極めて厳しい場所だからだ。
工業専用地域の中に住居が建つ不思議空間。今日は黒が1匹だけかな。
訝しそうにこちらを見ている。雰囲気で他所者って分かるんだろうな。
他所者の侵入を察知して、むしろ近寄ってくるのもいるから猫って不思議。
この辺りで首輪をつけている猫はとても珍しい。多少は待遇もいいのかしら。
電気機関車の通過を眺めていた猫。カメラに気づいて少し驚いているところ。
ほかの2匹も顔見知り。茶トラはお腹が重いせいか、挙動がいつもクネクネしている(一例)。
最後にサビを撫でて今日の猫はおしまい。ここから自宅まで2時間半かかることを思い出して気絶しそうになった。