都心では9日連続の猛暑日となり、統計開始以来の最長を記録したそうだが、肝腎の八王子や府中はKDDIの通信障害のせいでアメダスが欠測しており、貴重なデータが途切れてしまって分からない。奇しくも今日は仕事でLTEバックアップシステムの現調があり、「何もこんな日にねえ」とエンジニアと笑いあう場面もあった。自動車電話や携帯電話(移動電話網)というと、1990年ごろまでは金貸しや不動産屋が持つもので、一般市民には縁遠い存在だったが、今や固定電話網と並ぶ重要インフラとなって生活には欠かせない。しかしキャリアを問わず時々こういうことが起きるので、俺自身は移動電話網をあまり信用していない。電波通信である以上、空電や太陽嵐など外的な要因で障害が起きる可能性を排除できないからでもある。
今朝の散歩は最近には珍しく、はるひ野~五月台の6.7kmを1時間50分かけて歩いてみた。今日のように日勤の出社時刻が9時の場合は、職場の近くで散歩する方が時間が長く取れていいのだが、小田急多摩線の沿線は丘陵地のため体の負担が大きく、それほど頻回には行っていない。特にまだら家族(こちらの記事)が軒並み姿を消してからは、まったく足が向かなくなっていた。今日久しぶりに赴く気になったのは、来週半ばからまたしばらく夜勤が続くので、その前に近況を確認しておこうと思ったからだ。
ここ何日かの中で最も雲が厚く、高い湿度で粘つくような空気の中、自宅を出たのはいつもよりさらに早めの5:10。黒煙邸の前を通過しかけてすぐ、猫の気配を感じて足を止めた。
こいつは黒煙邸に残る2匹の猫のうちの1匹。三毛ちゃん同様に出現率が低い上、三毛ちゃんよりも格段に臆病なので、カメラに収まることは極めて稀。
登戸経由で小田急の急行に乗り換え、はるひ野に到着したのは6時すぎ。正直あまり期待していなかったが、最初の猫は割とすぐに見つけられた。
車の下で涼んでいたサバトラ。このあと一歩前進したら逃げてしまった。
さっきと同じティッピング入りのサバトラ(シルバーシェード)だけど、こちらの方がやや細面だし、そもそも耳の切り欠きがさっきとは逆なので別猫。立て続けに2匹とは幸先がいいな。
恐らくこの子は去年1月にも会った子。まだら家族のねぐらは200mほど離れた高台にあり、彼らの縄張りはここにも及んでいたはずなので、ティッピングの特徴を持つシルバーシェードの2匹も、まだら家族の血縁者である可能性が高い。彼らは姿を消しても血を残していったのだろうか。
まだら家族の拠点にも立ち寄ってみた。玄関ポーチで茶トラ白が休んでいるね。
ここらの猫が大方いなくなった今も、こいつだけはたまに見かける。といっても前回会ったのは去年8月だけれども。
茶トラ白を撮ったあと、念のため裏手に回ってみると、そこにはまさかのまだらの姿が!
2019年10月ぶりのスモーク黒白。みんないなくなっちゃったと思っていたけど、そんなことなかったんだなあ。
まだらのあとはやや間延びした散歩になったが、今朝はのべつ幕なしに坂道が続く上に湿度がかなり高く、こまめに休憩を取らなければならないのでちょうど良かった。とぼとぼと移動すること20分で谷を一つ下りて上って、定点の猫民家に差しかかると、顔見知りの薄色二毛が門扉の上で香箱を組んでいた。
同じ家の三毛は隣のアパートで放熱中。日差しはないものの気温は28℃ほどで、まあそれなりに暑い。82%という湿度を加味すれば不快指数80で、人間にとっては「全員が不快に感じる」レベルとなる。
猫は汗で体温を下げるわけじゃないから、湿度は関係ないだろうけどね。
途中、駅前の白の許を訪ねてみたが、どこかで伸びているのか姿が見えず、以降、五月台まではほぼ新規開拓区間。見かけたのは三毛1匹だったが、コース的には面白そうだったので、もっと涼しくなったらまた挑戦するかも知れない。
傾斜地のひな壇からこちらを見ていた三毛。あとを追ってみると、待っていたかのように民家の敷地に座っていた。
今日の猫はこれでおしまい。明日は天気次第ではお休みするかも。