せっかくの休日だというのに、一昨日も今日もどこへも出かけずに、家の中でだらだら過ごした。結果的にはどちらも午前中だけの短い雨だったが、天気予報が雨で、実際に朝目覚めて雨音が聞こえれば、その日は散歩不適と判断するほかない。そういや世田谷文学館で筒井康隆展をやっていたっけなーとか、台湾に着ていく服を買わなきゃなーなどと、色々思い出したのは18時を過ぎてからだった。
そんなわけで今日紹介するのは、今月4日の輪島猫散歩の続き(前回の記事はこちら)。散歩開始から30分のうちに20匹以上の猫に遭遇し、「もしかしたらこれは島へ渡らずに本土側を歩いていた方が楽しいのではないだろうか」との思いが脳裏をよぎるが、今回の旅の目的はあくまで舳倉島へ渡ること。冬の舳倉航路は欠航が多すぎてスケジュールが立てられないので、海が穏やかな今のうちに、島の風土をこの目で見ておきたかった。
猫の方は切れ目なく見つかる。街なかを岬へ向けて歩いていると、民家の玄関先でまったり中の猫が見えてきた。
左前足がもはや陸生哺乳類のそれではない。さては猫のふりをした海獣だなっ。
オホーツク海では珍しくもない海生哺乳類だが、日本海にはニホンアシカがいた程度で、現在はそれらも絶滅してしまったようだ。なお、前方にはすでに次の猫がいて、大きな声で鳴いている。
めっちゃでかい声。漁港の猫だから魚をもらって食べていると思うんだが、今朝は水揚げが良くなかったのかな。
道端でうだうだやっていると、頭上から幼い茶トラ白が顔を出した。
ふと気づくと、地面にも小さな顔が並んでいる。もしかして子猫の園に迷い込んだかな。
茶トラがお母さんかとも思ったが、尻尾の下に立派なものがぶら下がっていたので、そうではない。仲は良さそうだね。
いつの間にか1匹増えてるし。サバトラ(灰トラ)がいるということは、この地にも希釈遺伝子dが存在するのだなあ。きっとどこかにクリーム猫や薄色三毛もいるのだろう。
門扉から出てこない3匹と違い、この子は物怖じせずに近寄ってくる。大人びた子だね。
説得の甲斐あってか、15分ほど粘るうちに、みんな出てきてくれた。といっても割と車が通る道なので、出たり戻ったり忙しいんだけれども。
船が出る前に街を一回りしたいので、そろそろ行くね。車に気をつけなければいけないよ。
子猫集団と別れて港へたどり着いたのは8:15。気温は17.5℃で日差しは柔らかく、猫がまったりするにはちょうどいい。
車の下から黒白も出てきた。巻き耳遺伝子Cuって不完全優性だっけ?
そしてここにも子猫の姿が。紙幅が尽きたので次回へ続く。