揺れてない


川崎市の猫

 昨日から勤務シフト上の4連休に入っていて、日中の天気は今のところまずまずだが明日は崩れるようだ。明日はもともと新宿に用があって、ついでにサファイアちゃんの許を訪ねるつもりだったが、今日になって資料が足りないことに気づき延期することにした。残念ではあるが、サファイアちゃんには1ヶ月前に会ったばかりだしまたそのうちに。
 今日紹介するのは今月4日の夜勤前、武蔵溝ノ口からスタートした散歩の後半編。この日は夜勤前で真っ昼間だった割には好調で、準備した写真が41枚になったため一度には載せられず、前回の記事は冒頭の3匹(12枚)を紹介しただけで短めに終わった。2回に分けるなら20枚+21枚というように半々にすれば良さそうなものだが、この日は散歩の最後に可愛らしい子猫群に遭遇して写真が多めなので、正直に分けると後半が子猫だらけになって、大切な読者様を萌え死なせてしまう可能性がある。ゆえに後半にたくさんの写真を割り当てて子猫成分を希釈したという次第。
 前回最後に紹介したキジトラ兄妹の住むアパートは猫峠へ至る急坂の中腹にあり、一度上った坂を下り始めると今度は別の猫ファミリーが現れる。まさかここは根子岳に通じるテレポーテーションスポットで、あれは峠道に巣くうという猫又の一味じゃあるまいな。
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「この季節はおかしなのが増えるな」
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 写真は手前から順番に撮っていく。さっきの写真、三毛ちゃんの顔半分だけ見えているのが分かったかな。
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 自転車にもたれかかってモデルになってくれた。意外に人馴れしているね。
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 三毛ちゃんのは背後にはサビもいる。ここはいつ来ても必ずお母さんっぽいメスが見張っている。
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 最後に階段の茶トラ白と思って近づくと、1匹増えているし、どちらもさっきの猫じゃないし!
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 2月に来た時は三毛がいた広い駐車場。念のため覗いてみると案の定何かいる。
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 長く伸びておる。日差しはそれほど強くないけど25℃は超えているからな。
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 たたっ。
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 やおら近寄ってきてこちらを注視する茶トラ。お互いに見つめあいながら記憶の糸をたぐっているところ。
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 思い出した、君はいつかの揺れる想い! 鈴なりの可愛らしいキンタマを拝みたくて、また会えたらいいなと思っていたけど、8ヶ月ぶりに再会してみたらまさかの撤去。想いはもう揺れてはいなかった……。
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 猫の記憶力は侮れない。去年10月に会った時、茶トラにはモデル料として一握りのカリカリを与えたので、その時のことを覚えていて近寄ってきたのだろう。
 次の猫は日陰で休む2匹。
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 手前のキジ白はとっとと逃亡。
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 奥の茶トラ白は過去に二度会っており、前回は去年1月、その前は一昨年10月と出現率は低い。この路地で頻繁に見かけるのは大白斑の茶トラ白だったが、一昨年9月を最後に見なくなった。
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 あの子、元気にしているなら俺が会いたがっていたって伝えておいて。
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 時間と気力のある時なら武蔵溝ノ口から久地まで歩き通すところだが、夜勤前なので無理せず途中で折り返して最寄りのバス停へ向かう。ここはかつて尋常性白斑のサバ白カミツキ猫が暮らしていた場所で、その2匹はほどなく姿を消したが今でもたまに猫はいる。今日はどうかなと思って短い路地を一往復していると、アパートの方から甲高い鳴き声が聞こえてきた。
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 今年も春の子猫が参上!
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 逃げた先について行くと、黒白を盾にするようにして隠れている。若いのに賢しい子だね。
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 もう一度ズームするとさらに1匹。どちらも生後2ヶ月ぐらいかな。うちに来た時のサチコもちょうどこのくらいだったなー。
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 そこへ子猫たちの面倒を見ているという人が現れて、どうぞどうぞと招き入れてくれたので遠慮なく敷地へ突入。観察してみると5匹いるという子猫のうち3匹が茶トラで1匹がクリーム白。残り1匹のサビ子猫と茶トラの母親は茂みに隠れたまま出てこなかった。里親を探すにあたってケージで過ごす訓練をしているそうで、人馴れさせるため写真もバンバン撮って欲しいとの由。
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 可愛すぎてヤバいヤバい言いながらシャッターを切る俺。アパートの外階段から逃げたのは傘のところにいる子だけど、みんなそっくりなのでなかなか見分けがつかないね。
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 里子に出すなら性別が分かっていた方がいいことにあとから気づいたけど、その場では子猫に悶えていたのでまったく思い至らず教えてあげられなかった。毛色の遺伝からすれば茶トラとクリーム白はみんなオスでサビだけがメス。父親が茶猫ではないことも遺伝的にはっきりしているが、さっきの鉢割れ黒白が父親かというとそうではないそうで、子猫たちの盾になってあげているのに母親から威嚇されて小さくなっていた。あとで過去の写真を調べたらまだ幼い2019年1月、カミツキ猫たちと一緒のところに遭遇しており、思いがけず時空が繋がったようで感無量だ。
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