台湾猫旅に出る前からカメラの液晶モニタに不具合があり、チルトさせると表示が滲むなどの現象が起きている。
俺がメインで使っている高倍率ズームレンズは暗いので、通常のファインダー撮影(TTL位相差検出)では微妙にピントを外すことが多い。一方、液晶画面を確認しながら行うライブビュー撮影(コントラスト検出)は、フォーカシングに0.5〜1秒以上かかるなど、鈍亀すぎて動物撮影には向かないが、その代わりズバピンでレンズの性能を引き出してくれる。俺は大人しい猫に対してはライブビューで撮影することが多いので、液晶がまったく使えないのは困るが、表示が滲む程度の不具合ならフレーミングは可能なので、修理には出さずに台湾へ持っていった。
チルト液晶の表示不具合が起きたのは二度目で、去年2月にも修理に出している。その時は保証期間内だったので無償修理してもらえたが、今回はそうではなく、PENTAXのウェブ見積りによれば2万円以上の修理代がかかる。フレキシブルケーブルの半抜けなら自分で直せると思い、バラして確認したが違っていた。中古なら7万円程度で買えて、しかも遠からず新機種に買い換える予定の機械の修理に2万円以上かけるべきか否か、とても悩ましい。
今日は休養日のため散歩はお休み。昨日の奥多摩猫の続きということで、最後に紹介した茶トラ白からのスタート。
長毛クラシックタビーの家でキジ白と対峙していたのは見たが、その後ヘタレて逃げてきたらしい。これは「元気出せよー」と励ましているところ。
大きな声で鳴きながら、すりすりしてくる。こいつには20分ほど前に一度逃げられているので、こんなに人懐っこいとは思わなかった。
氷川の猫にこんなに懐かれたのはとても久しぶり。この人懐っこさは、かつて近所に住んでいたかりんちゃんか、はなちゃんレベル。動画もどうぞ。
猫と一緒に楽しそうにしていると、不思議とほかの猫も集まってくる。少し離れた空き家の敷地から、こちらを眺めているのがいた。
あれは初めて見る子。長毛キジ白がカラーポイント化した毛色だね。
……などと観察しているうちに、白けたキジ白は自宅へ戻ってしまった。
この子に出会ったのは2011年11月。模様がそっくりなので、もう1匹の常駐三毛とは姉妹ではないかと踏んでいる。ねぐらにしていた空き家が改装されてから姿を見なくなっていたが、久しぶりに元気な姿を確認できた。
「もう1匹の常駐三毛」とは前回の記事で最初に紹介した三毛のこと。いつの間にか現れて、地面の水を舐めていた。
こちらの方がややくたびれている。ねぐらを失ってから、色々あったのかも知れない。
猫集落へ行けないんじゃ、ほかに当てもないのでもう帰ろうかな。古道が残っているか調べてからまた来るよ。
帰りがけはいつもそうしているように、この日も山腹トリオの駐車場を覗いてみた。実は朝にも立ち寄っていて、その時はまだ霜が降りて道路も凍っていたが、さすがにお昼すぎにもなると解けて乾いていた。ここは山腹の北側斜面なので、冬は特に日照時間が短い。朝来た時はもちろん日陰、そして再び訪れた時には、すでに太陽が山に隠れようとしていた。
ベンチの上に猫1匹。
1年8ヶ月ぶりじゃ覚えてるわけないと思うけど、以前と変わらず人懐っこい。動画も撮っておいた。
カーシェアリングの車を返却したのは12時半すぎ。電車に乗る前に青梅駅前の花屋で仏花を買い、墓参のため西立川で途中下車した。
係長が死んでから三度目の冬が訪れた。今年も積もった保護色の落ち葉の下に眠り、静かにスーダラ君を見守っている。