3月に種蒔きした唐辛子とトマトは、しおれたり持ち直したりを何度か繰り返したのち、最終的にはスーパースイート100という名のトマトが二株と、インドジン・ウソツカナイという名の唐辛子の一株が生き残り、トマトに至ってはすでにたくさんの青い実がなっている。スーパースイート100はイギリスの種苗店から取り寄せたミニトマトで、果物として販売するために糖度を9~10%に上げた品種だそうだ。F1品種(雑種第一代)なのでヘテロの遺伝子型を持ち、優性の形質が必ず発現するのは一代限り。その子孫、つまり今回なった実から種を取って蒔いても、同じ品種ができるとは限らないそうで、この辺りは猫の毛色の遺伝にも共通するところがあって興味深い。雑種強勢の効果なのか、発芽率が高い上に、土と水さえあればどこでも育つのではないかというくらい成長も早い。今は黄色い花と青い実が併存している段階だが、開花した花がすべて実るとしたら、歩留まり的にかなり優秀ではないかと思う。
今朝は4時半すぎに起きてその植物たちに液肥をやったあと、からし号の給油を兼ねて、先日出先でエンジンがかからなくなった時のやり直し散歩に出かけてきた。点火プラグをイリジウムプラグにしたら見違えるように始動性が良くなり、キックスタートが楽になったが、10分ほど走るうちに失火音が増えてきて、停止時にアイドリングに戻すとエンジンが止まってしまう。起動しないということはなくなったが、怖くて右折レーンに入れないなど、若干不便を感じながらの運転だった。
1匹目は道端の長毛。
ここは早朝から人や車の往来が多く、何か通るたびに猫の耳はイカになる。
セミロングのキジ白かと思っていたけど、耳毛の長さからすると、胴体の毛はカットしてもらったようだね。
前回訪ねた路地のほとんど同じ場所に今朝も猫がいた。
よくよく見たら、君にも先月会っていたんだね。塀の向こうだったから印象に残っていなかったよ。
再びバイクに跨がって、次に向かったのは谷保。当てにしていた駐輪場が閉鎖されていて、静かな住宅街を彷徨っていると、道端で草を食べる猫に行き会った。
何度か見かけたことのある黒っぽいキジトラ。よく鳴く子だが懐いては来ない。
さっきの黒っぽいキジトラが、そんな俺たちを遠巻きに眺めていた。
ちなみに俺はこういうのがキジトラの標準色だと思っている。台湾でよく見られるような赤っぽいキジトラは、どうしてもキジトラとは思えなくて、最初のうちは誤って二毛(白斑があれば三毛)に分類していたほどだった。毛色が赤茶けるのは食餌に含まれるチロシンが原因らしいが、クリームとフォーンの微妙な違いに拘っておきながら、これだけ色味の違う毛色を同じキジトラに分類するのは、未だにとても抵抗を感じる。
明日は眼科のついでに散歩する予定。