今日は北風が強く、昨日に比べると気温もぐっと下がったので、猫を見つけられる気はあまりしなかった。運も手伝って何とか5匹の猫に会えたが、今日みたいな日は見えないところで丸くなっているのが多いと思う。日に当たっていても体温を奪われるような風だった。
明日は休暇なので、今のところ散歩するつもりでいるが、例によってその朝の気分で決まるのでまだ何とも言えない。緊急事態宣言が出される可能性を考えると、今のうちに県外の猫に会っておいた方がいいと思うが、明日の予想最高気温は八王子で5℃と、外を歩き回るのは猫にとっても人間にとっても厳しそうだ。
散歩コースは稲城から京王稲田堤までの6.5km。梨の季節でもないのに稲城を選んだのは、梨農家の店番に会えそうな気がしたからだ。
「オフシーズンは自家製の漬物やお花を販売しているんだよ。たくさん買って行ってね」
アパートの裏庭で日なたぼっこしているのがいた。雑然としていて分かりにくく、一度通り過ぎたあと、違和感を感じて戻ったらいた。
正面にしゃがむ俺を不思議そうに見つめている。安住の家を見つけてからは表情が和らいだようだ。
最近あまりサビに会っていなかったような気がする。散歩コースが偏ってきたかなあ。
最後に立ち寄ったのは紅葉がきれいな猫アパート。12月初旬に真っ赤だった木はさすがに丸裸になっていて、その下では白が惰眠を貪っていた。
不審者に気づいて飛び起きると、最後に「にゃあ」と抗議の一鳴き。塀の向こうへ飛び降りてしまった。