2~3日前から「普通の夏」の気温に戻って喜んでいたが、散歩していると暑くて気絶しそうになるのは変わらない。殊に夜勤明けの散歩は、たくさんの猫に会いたいという気持ちとは裏腹に、数km歩いただけで体が軋んでくるようだ。来年の俺もたぶんこれを読むから、自分宛に書いておくが、真夏の散歩はほどほどにしておかないとホント死ぬぞ。
今日は8時半の定時で仕事を終えられたので、職場から朝霞駅までと、立川から西立川までの、二つの区間を歩いてみた。最初の区間では猫に会えず、子猫の民家はちょうどご飯の時間で撮影はお預け。今日の1匹目は、立川駅近くの、お気に入りの三毛ちゃんちで見かけた茶トラ白。
訪れる時間が悪いせいか、最近三毛ちゃんを見かけない。会えないほど募る恋心。
茶猫タウン北にたどり着いたのは10時ちょうど。猫のお食事処となっている外階段で、お昼寝に入ろうとしている猫を発見。
ここらが縄張りのブラウンタビーポイントだった。機嫌悪そうだな……。
怪しい気配に気づいているのは、耳がこちらを向いていることで分かる。でも眠くて目が開かない。
道路向かいの門扉の下に髭が見えていたので、レンズだけ突っ込んでシャッターボタンを押したら、猫が写っていた。この子は眉間に少しだけ茶色が混じっているから、たぶん二毛。以前も会ったことのある子だ。
中はこんな感じ。いつの間にか、さっきのブラウンタビーポイントも来ていた。
「何してはりますのん」
「猫の写真を撮っているんですよ」
「あっ、タヌキや」
「いや、だから猫の写真を……」
「タヌキちゅう名前の猫なんよ」
通りかかった関西訛りの主婦が教えてくれて、たまにここで見かける二毛の名前が「タヌキ」ということが分かった。猫散歩では色んな人との出会いもあって面白い。
「ここにもおるんよ」と、その主婦が案内してくれた路地に猫の姿はなく、お礼を言って歩き始めると、外階段で伸びているのを見つけた。
ここらでたまに見かけるキジ白。さっきの奥さんは、あの子のことを言っていたのかな。
散歩で見かけた猫は以上でおしまい。汗だくで家にたどり着くと、隣の家の敷地で長毛フルアーマー猫が毛繕いしていた。