あまりにも雨が続くのですっかり気が滅入ってしまい、三連休の大部分は家に引きこもってごろごろしていた。元気なのは雨が好きなマコちゃんだけで、降ってくるたびに猫デッキへ駆けて行き、いつまでも雨音に耳を傾けている。あいつが風流を解する猫だとは思わなかった。
休みの日にわざわざ外出する気力は失われているが、出勤日はそういうわけにも行かないので、猫散歩はむしろ捗る。今朝は5時半すぎに家を出て、西国立から立川までの5.9kmを1時間半かけて歩いた。できれば上矢印ちゃんに会いたくて、寝床から出てくるころを狙って訪ねてみたが、時間が遅すぎたらしく、すでにもぬけの殻になっていた。
まだひっそりとした怒りんぼさんの路地を過ぎて歩くこと数分、朝の集会場にはすでに2匹の猫の姿があった。
ご飯前の猫は目つきが湿っぽい。梅雨の雨上がりだから余計湿っぽい。
今朝も暗かったので明るいレンズを持ってきた。smc PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited、常用レンズになりそうな予感だけど、これ以上荷物が重くなるのは辛いんだよな……。
こっちの話だから気にしないで。
初っ端の2匹からほど近い猫拠点。こちらにも似たような構成の猫たちがいた。
キジ白はややびっくり顔。ここの2匹はさっきのより警戒心が強い。
待ち人はあらちからやってくる。まだ6時すぎなので当分先だ。
「ただ待ってるだけじゃないよ。縄張りを守っているんだから」
湿度が高くて靄っぽい公園に猫が佇んでいた。
こいつも出会って8年ぐらい経つと思うんだが、いつまで経っても懐かない。毛並みは安定しているので、親切な人がこまめに面倒を見ているのだろう。
学校裏の猫アパートには黒白の姿があった。キジ白の母はまだ寝てるみたい。
隣のボロマンションがなくなって、雰囲気が変わるかと思っていたが、どちらにしても建蔽率ぎりぎりなので大した違いはなかった（ちなみにここは近隣商業地域で建蔽率・容積率は80/200）。猫たちも以前と変わらず過ごせているようだ。
貴重な雨上がりに毛皮を乾かす猫発見。ちょっと分かりにくいかな。
ほらいた。
今日は曇りの予報だけど、どうせ降るんだから期待してない。君たちのヒゲ予報の方がよほど当たるよ。
時刻は6:40。そろそろ朝食の時間が近いのか、巡回に出ていた猫が塀伝いに戻ってきた。
顔見知りの黒白鉢割れ。俺が通り過ぎるのを待っているところ。
こうなっちゃうとテコでも動かない。もう一枚撮ってその場をあとにした。
行き止まりの路地でサバトラの爺さんを見かけた。
とても驚いている。この直後、静々と逃げていった。
最後に立ち寄った上矢印邸に猫の姿はなく、今朝はモノトーンがちでもあったので、少し足を延ばして猫旅館に寄り道してみた。三毛か茶トラか、少し華やかなのに会いたいと思っていた折、運よく隻眼の茶トラが路地に出ていた。
今日はこれでおしまい。明日も雨が降らなければ立川周辺を散歩する予定。
