台湾に行けない憂さを晴らすべく、来週の猫旅は沖縄と東北を掛け持ちすることにした。特に3日目に予定している久慈や宮古といった三陸地方は、もともと今年3月の三陸鉄道全線復旧に合わせて行く予定だっただけに、今からとても楽しみにしている。日本人なら一度は震災後の三陸を見ておくべきという思いもある。
ところが今朝、Twitterのタイムラインを眺めていたら、この四連休で東北を旅した人が「県外者お断り」の憂き目に遭ったとのツイートが流れてきて、やっぱりそうなったかとがっくりした。貼り紙で告知しているのはまだマシな方で、県外者と分かると、問答無用で店を追い出されるのだそうだ。
とはいえ、俺も東北に親戚がいるので分かるが、あちらの人々はこうした捉えどころのないストレスに滅法弱く、恐らくあと200年ぐらいはこの調子でよそ者を排斥するはずだ。まともに取り合っていたら生きているうちに行けないので、感染防止の基本行動を遵守しつつ、塩を撒かれる覚悟で旅立つことにした。
仕事の方は日勤週に入ったので、今日から4日間は早朝の散歩が続く(起きられれば、あるいは雨が降らなければ)。例の2匹に会いたくて、今月5日と同様に調布~京王多摩川を歩いてみたが、今日も願いは叶わなかった。
代わりに佇んでいたのは首輪のついたキジトラ。
この近所には背格好の似たキジトラが何匹かいるが、この子は一昨年の8月に初めて会った子(こちら)。模様がはっきりしているので分かりやすい。
まだ日の差さない暗い路地。猫が1匹、一直線にこちらへ向かって来た。なおこの写真にはもう1匹写っていることに注意。
顔見知りではあるが、こんな風にためらいなく近寄ってくるのは初めて。お腹が空いているのかな。
レッドの範囲がとても小さいので、キジトラに分類したこともあったが、正しくは二毛。後ろ足にはっきりとレッドが見えている。性別もメスであることが確認できた。
……で、最初の写真の「もう1匹」はこちら。ハンモックで香箱を組んでいるのはこいつ。
昨日の長距離散歩の影響で、腰と股関節が辛くなってきた。いつもより少し端折って歩いていると、路地横の日なたで猫が寛いでいた。
鼻の頭が蚊に刺されて痛々しいことになっている。不思議なことに耳の後ろは無傷。
キジ白の路地をもう一周したら1匹増えていた。あれはもしかして……。
4月初旬に一度会ったきり、何度訪ねても空振りだったお焦げさんにようやく再会できた。ちなみにさっきのキジ白もセットで見かけた子。
門扉の内側からキジトラがこちらを眺めている。あれはいつもここで見る顔。
頭上に揺らめくのは、ガーデンキャットなどと呼ばれる猫型グッズ。これってたぶん鳥避けだと思うんだけど、猫避けにも効果あるの?
散歩の最後は勝手口で配膳を待つ黒白。待つのが苦じゃない季節になったなあ。