一日一猫オリジナル猫写真カレンダーは、西立川のエビ邸だけでなく、ご近所さんの黒煙邸や武蔵邸それに三毛3号邸にも配布済みで、ほかにも何軒か追加するつもりだ。写真は使い回しではなく、それぞれの家で暮らす猫たちを選んで収めてあるが、12月のページだけは我が家のサチコとマコちゃんにした。その方がむしろ猫好き同士として、親近感を持ってもらえるような気がするからだ。
こちらが勝手に作って配ったものなので、見返りなどは求めていないが、受け取った方はそうも行かないらしく、昨夜遅くに郵便受けを見たら、黒煙ちゃんの飼い主からお礼の手紙が届いていた。それには今年2月以降、姿を見なくなっていたはっちゃんが、7月に死亡したと書かれていた。野良猫だったはっちゃんが黒煙邸に迎えられたのは17年前で、それ以来ずっと面倒を見てきたそうだ。女の子ばかりの黒煙邸の猫たちの中でも楚々とした印象で、人懐っこい黒煙ちゃんが転げ回る様を少し離れて眺めているような子だった。サチコとほぼ同い年ということもあり、飼い主の悲しみを思うと胸が締め付けられる(後日訂正。死亡したのは三毛3号邸のカラーポイントと判明。封筒に書かれていた差出人名を黒煙邸と勘違いしていた上、7月に死亡した猫の名が「シロ」と書かれていたため、会えなくなった時期が一致し、なおかつ白斑の大きな猫(黒白)が死んだものと誤認した。以上追記)。
今朝も目覚めてみると窓の外がかなり暗く、散歩中にぽつぽつと雨が降ったりもしたが、昨日ほどは濡れずに済んだ。京王線の下り電車で向かった先は高尾。南浅川の河岸断崖に沿って並木町のバス停まで歩いてみた。
立ち退きが済んで空き家となったアパートの裏庭には、住人が残していったと思しき花が咲いていた。青いのはメドーセージかな。
草むらに埋もれていたのは長毛ブルーアイの白。過去にもこの近くで長毛ブルーアイを見かけたことがあり、もしやと思って調べたら、2017年12月にも会った子だった。
2匹の白を相手にうだうだやっていると、少し離れたところから黒白が出てきた。
こちらは比較的フレンドリー。カメラを向けたらにゃあと鳴いた。
使われなくなって草むした児童公園。猫がどこにいるか分かるかな。
屋根の上にいたのは黒白と麦わら。突然の来訪者にきょとんとしている。
ちなみにこの家が建っているのは、かつて京王御陵線の築堤があった場所。もう少し先にはコンクリートの橋脚が残されている。
築堤が撤去されたのは1963年ごろで、それまでこの周辺は一面の田んぼだったようだ。高度成長期になって住宅が建ったが、そもそもここは断崖下の旧河道であり、本来家を建てるような場所ではない。猫たちの先祖も戦後ここへ連れられてきたのだろう。
「お前は見てもいないことをさも見てきたかのように言うヤツだな」
だって南浅川は去年の台風19号で氾濫したんじゃん。君も今のうちに避難経路を確認しておいた方がいいよ。