仕事では何度も行ったことのある川越だが、猫関係業務では初めて。というか単なる観光や散歩ですら、川越市街には行ったことがなかった。街自体は情緒があって悪くないと思うが、街の規模に対して道路が未整備すぎるからだ。散策コースの多くは狭くて交通量が多く、歩車分離もできていないので、落ち着いて歩いていられない。車の時も、渋滞するわ歩行者に気を遣うわで、通りたくない街の一つだった。
そんな川越だが、ここは中心部から農村部に至るまで、まんべんなく猫がいる街でもある。天気の良かった今日は、どれだけ猫が見つかることかと期待に胸を弾ませて出かけた。
しかし、観光客で混雑しないうちにと早く出たのが裏目に出て、最初のうちはぜんぜん見つけられなかった。路地が狭いので日当たりが悪く、しかも今朝はえらく寒かったからだと思う。ようやく1匹目に出会ったのは、1時間ほど歩いて道に迷っている時だった。
まだらの黒白が団地の隅でご飯中。とりあえず1匹見つけてほっとした。
1匹見つければ、そのあとは割とすんなり行くことが多い。次に見つけたのはガードの下でご飯中の黒。
軒下の白。日が高くなるにつれて猫頻度も上がってきた。今日は散歩開始が早すぎたかな。
人懐っこいなーと思って、一歩前進したら飛んで逃げた。なぜだ……。
屋根の上に猫。空が真っ青で気持ちがいい感じだけど、実は風もあってかなり寒かった。
長毛の灰白。気を引いて順光と逆光の両方で撮ってみたが、逆光の方がきれいだったので、こっちを採用。
市街地から離れて農村部にやってきた。……と書くと、すっと移動したかのようだが、実はさっきの窓辺の茶トラから2時間経っている。南大塚駅から西武安比奈線の線路を歩き、さらに入間川を渡って、よれよれになってたどり着いた。少し期待していた安比奈線の沿線では猫一匹見かけず、その後は行けども行けども枯れ野が続いて、思わずタクシーを呼びそうになってしまった。
……そしてようやく訪れた僥倖。貴重な1匹なので追跡開始。
1本裏の路地に入ってみたら、やっぱりいた。野焼き場らしき囲いを物色中。
帰りは笠幡から電車に乗って高麗川で乗り換え。待ち合わせ時間が20分ほどあったので、駅の周りを一周していたら、線路端に白っぽい物体を発見した。