明日の24時、日付変更とともに3回目の緊急事態宣言が解除されるが、今までの2回と違ってまったく開放感はなく、どこかへ行きたいとか、何をしたいとかいうことがすぐに思いつかない。2ヶ月近くに渡った宣言期間中も、身の回りには緊急を感じさせる光景がほとんどなく、むしろ街は人でいっぱいだったし電車も普通に混んでいた。最近になると、こんなに呑気な緊急事態は世界中どこを探してもないだろうと、一人で笑ってしまうほどに感じていた。行政機関の施策や発言が科学的ではなく、利益誘導的であるために、多くの人が「緊急事態宣言」の字面に何も感じなくなったのだろう。もしもっと深刻な事態になったら、次はいったいどんな表現でヤバさを伝えるつもりなのだろうか。漫画か?
今日は梅雨らしいしとしと雨が朝から優しく降っていた。こんな日は猫たちが軒下で手持ち無沙汰にしているだろうと思い、いつも通り出勤前に散歩することにして正午前に家を出た。闇雲に歩き回ったのでは、ずぶ濡れになってしまって具合が悪いので、ある程度は知り合いを頼れるように、立川~西国立という固いコースを選んだ。
最初に立ち寄ったのは上矢印邸。こんな日はきっと物置の上で寝ているだろうと思っていたら、案の定。
上矢印ちゃんと相方の黒白はとても仲がいい。雨に似合うしっとりとした二匹。
猫影のない旧猫旅館前を通りすぎ、次に遭遇したのは30分後。チョビ髭の黒白が裏窓に張り付いていた。
もし夕食を待っているのだとしたら、だいぶ気が早い。だってまだ13時だから。
縁側で丸くなっているのもいた。先月の雨の日とまったく同じ風体。
シャッター音に反応するところまで同じ(こちら)。きっと安定した暮らしやすい土地なのだろうな。
一方こちらは高みで雨見を洒落込んでいる。だいぶ暑くなってきたので、高いところはあまり探していなかったけど、こういう日は上にもいるんだなあ。
近寄ると逆に足元が見えない。これでもライブビューで万歳して撮ってるんだけど。
学校裏の猫アパートを覗いてみると、キジ白の母が目立たないところで休んでいた。
この子、毎年こうなっちゃう。蚊に刺されやすい体質なんだなあ……。
人間の場合はO型の人が刺されやすいそうだけど、日本の猫は90%以上がA型だから、血液型が原因ではなさそうね。あなたもしかして、ほかの猫より体温が高いんじゃないの?
怒りんぼさんの路地で久しぶりに猫を見た。向こうもこちらを見つけて鳴いている。
首輪の鈴、取れちゃった? 去年9月に会った時はついていたけど、さすがに10年も使っていると壊れてくるか(10年前の様子)。
2時間弱の散歩を終えて、西国立から南武線の電車に乗ったのは14時すぎ。本来なら稲田堤で乗り換えるところ、とある駅前の白に会いたくて登戸から小田急線に乗った。
先月4日以来の白。今日も毛艶がいいねえ。
この子は人気者で、休日ともなるとわざわざ遠くから会いに来る人もいる。雨降りの今日も先客の女性二人に構われていて、上機嫌だったせいか、普段は嫌がるカメラ目線もすんなりもらえた。