台風14号くずれの低気圧は房総半島の先をかすめて、北へ向かわずに東に抜けたようだ。天気は朝のうち雲が厚くてやや暗かったが、猫を探して歩いているうちに明るくなり、終わったころには雲一つない青空が広がって、台風一過(というか低気圧一過)のレジャー日和となった。府中アメダスでは29.9℃と辛うじて真夏日にはならなかったものの、湿度が高めだったので過ごしやすい感じはしなかった。気象予報士は「秋晴れ」と表現していたが、北海道出身者としては、最高気温がせめて25℃以下になってくれないと夏が終わった気がしない。我が家の猫もほぼ一日中寝て過ごしていた。
今日の猫散歩は京王線猫行脚の多磨霊園〜東府中。地元なので出勤前でも余裕で行ける場所だが、近所だからこそ丹念に歩きたいという思惑もあって、雨上がりの休日を待っていた。駅間距離は0.8kmと短いが、例によってたくさん迂回して10倍以上の距離を歩いて5匹の猫に遭遇した。地元を開拓するという趣旨からすれば、もう少し粘りたいと思わないでもなかったが、雲が切れてからの晴れ渡り方が半端なく、日差しにやられて敢えなくヘタレた。
駅近くの三毛ちゃんは散歩スタートから30秒で遭遇。
楚々とした美人さん。以前ここで茶トラ白を見かけたことがあり、当てにして覗いてみたら別猫がいたという次第。
先日、茶猫にほくろができやすいという話を書いたが、三毛や二毛の茶色い部分も同様なので、目の周囲の粘膜がほくろで黒く縁取られて、舞台女優の目張りみたいになっていることがある。猫が美人に見えるのはそのことも理由の一つだと思う。
警戒して身を低くした長毛黒。この子には何度か会ったことがある。
赤鼻が痛々しい。なかなか気温が下がらないので、蚊がいなくならないんだよねえ。
……などとフレンドリーに語りかけたら民家の敷地へ逃げてしまった。
大通りに面した猫民家を訪ねてみると、2ヶ月ほど前にも見かけた黒が行き交う車を眺めていた。
前回はかなり手前で逃げられたので、しっかり全身を観察できて嬉しい。つってもまあ真っ黒なんだけれども。
折り返し地点の寺院にたどり着いたころには、だいぶ日差しが強くなってきた。最後にあの猫を撮って帰ろうっと。
茶トラ白と思ったら茶霜降り白だった。まだ若いようで毛並みが艶々している。
カメラは苦手らしく、目線はもらえずじまい。この寺院にはほかにも猫がいるそうだが、お参りの邪魔になってはいけないので早々に辞去した。今日はこれでおしまい。