干し柿まだかな


福生市の猫

 一国のお姫様が嫁いで外国に行ってしまうというのは誠に淋しいものだなあと、滅多に味わうことのない喪失感に浸って一晩経った。俺は昔から眞子様ファンなので、たまには帰国してあの魅力的な笑顔を見せて欲しいと思うが、心ない報道にこれでもかと傷つけられては、当分そんな気になれないだろう。多くの人が新たな門出を祝福し、応援していることを伝えたくても、俺の声など小さすぎて彼女の耳には届かない。今後はお印の木香薔薇でも眺めて忍ぶしかないのだろうか。本当に淋しくなってしまった。
 ちなみに我が家のマコちゃんは眞子様にちなんで命名したわけではなく、もともとマコトという名前にするつもりだったところ、呼びにくいので二文字に縮まったという経緯なので念のため。
 さて、今日の散歩は北へ向けて足を延ばし、福生~拝島の6.9kmを約2時間かけて散歩した。歓楽街の二毛・三毛たちの消息を確認したかったからだが、親玉の踊り子さんは相変わらず不在で、サビ模様の妹分Aは目が合うなり逃亡。衰えの目立っていた妹分Bは7月19日を最後に見なくなり、あの様子では冬を越すのは厳しかろうと懸念している。
 その一方では古馴染に会えたりもして、猫散歩というのは嬉しかったり悲しかったり忙しい。
福生市の猫

福生市の猫

「这是我的柿饼、你不能吃哦(これは僕の干し柿だから、食べちゃダメだよ)」
福生市の猫

 ビルの窓桟で日に当たっているのは、かつて近所の焼肉屋で飼われていたクリーム白。焼肉屋が店を畳んで、一時は棲み処を失っていたが、今はこの店の中国人経営者が面倒を見ているようだ。この街はあらゆる国籍の人々が犇めくように暮らしている。
福生市の猫

 日なたの次は日陰の猫。ドアの開いたスナックから食べ物が出てくるのを待っているところ。
福生市の猫

福生市の猫

 渋い表情でこちらを見つめている。横取りしに来たんじゃないんだよ。
福生市の猫

「へえ、それじゃ何しに?」
福生市の猫

 ここのところ好天続きでコントラストがやたら高く、猫が日陰にいると暗くて写真に写らない……。
福生市の猫

 ほら、転がっておる。
福生市の猫

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 この子、ここで10分以上すりすりしている。どうやらキャットニップか何かが生えているらしい。
福生市の猫

 しばらく待ってようやく起き上がったところ。お寛ぎのところ済みませんね。
福生市の猫

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 最後は建物の裏手に逃げられ、諦めて元の場所に戻ると、2匹目のキジトラが現れていた。首の紐が色違いだから同じ家の子だね。
福生市の猫

 とある団地を通り抜けていると、お散歩中と思しき三毛と行き会った。
福生市の猫

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 歩みを止めてこちらを眺めている。今日はなぜかキジトラが多いので、華やかな毛色に会えて嬉しい。
福生市の猫

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 そして最後の締めもキジトラで。ここは折れ耳の灰トラが暮らしていた路地だが、ここのところまったく見ない。
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「折れてなくて悪かったな」
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 いや、俺は耳が立っている方が好きだよ。
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