冬の安定した天気を狙い、満を持して臨んだ京王線猫行脚だったが、思いのほか北風が強かったせいで惨憺たる結果だった。規定数の3匹は満たしているのになぜ「惨憺」なのかというと、今日の府中〜分倍河原というコースが俺の地元だからだ。本来なら一度に載せ切れないくらいの猫に会って、お馴染さんには年の瀬の挨拶まで済ませるくらいじゃなければならないのに、12kmも歩いて3匹しか見つけられないとは……。
とはいえ会えたことには感謝しているし、中にはとても愛くるしいのもいたので、散歩そのものは疲れたが楽しかった。もし無愛想なのばかりだったら、今日の猫行脚はなかったことにして、後日またやり直していたかも知れない。
たった3匹で前説を引っ張っても仕方がないので本題へ。府中駅をスタートしたのは9時ちょうどで、1匹目だけは割とたやすく見つけられた。ここは時々猫が屋根に乗っかっている家で(一例)、今日は三毛が日なたぼっこしていた。
もう少し手前に出てきて欲しくて色々気を引いてみたが、きょとんとするばかりで動かない。全身はこんな感じの子。
その後、心当たりの猫拠点をいくつも回ってみたものの、どこもかしこももぬけの殻。次の猫を見つけた場所は三毛の家から250mしか離れていないのに、あちこち歩き回って2時間近くも経過していることがとても辛い……。
はにかんだ様子で転がるキジ白を堪能。君のこと一生忘れないからねっ。
ここは既知の猫路地。行ったり来たりを何度か繰り返しているうちに、不審なニンゲンを訝しむ猫が顔を出した。
君に会えて良かった。これだけ歩いてやり直しだったら心が折れていたよ。
この路地ではほかにも2匹見かけたが、どれだけ粘っても出てきてもらえず、諦めて帰宅した時には正午を過ぎていた。黒煙ちゃんも見かけたが、あの子には次回の分倍河原〜中河原で登場願えるとありがたい。