普段の撮影でメインにしているレンズはSIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMという製品で、一般的に画質が劣るとされる高倍率ズームの割には性能が良く、2016年7月に購入してからオーバーホールするなどして7年間ほぼ毎日使い続けている。目立つ欠点もいくつかあるが、パープルフリンジや周辺減光などはPhotoshopで補正できる。広角側で画質にこだわる場合や画角が足りない場合は、常に持ち歩いているHD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limitedに付け替える。そもそも暗いのは我慢しているが、どうしてもという時はHD PENTAX-DA 40mmF2.8 Limitedというパンケーキレンズを使うこともある(例えば昨日載せた夜の枋寮など)。
高倍率ズームレンズの欠点の多くはソフトウェア的に補正できるが、暗所や逆光でピントを外しやすいのには困っていた。そこで以前から検討していた2本のレンズの組み合わせで撮影して、どう変わるか試してみることにした。用意したのはHD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WRと、HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR REという製品で、どちらも中古で安く手に入れた。
今日の散歩で使ってみた感想は、(1)16-85mmは絞らないと無理。(2)フードが大きすぎて邪魔、(3)55-300mmのフォーカシングは爆速、(4)広角端以外の画質にさほどの改善は感じない、といったもので、現状18-300mmと15mmのレンズ交換が10秒以内にできていることを考えると、フードが邪魔で交換に手間取る点が気になっている。まあ2匹の猫で結論を出すのもアレなので、明日の散歩でも引き続き試してみるが、仮に逆光や暗所に強かったとしても、正直すでに移行には消極的になっている。もたもたレンズ交換しているうちに逃げられたのでは元も子もないからだ。
散歩自体は府中市内を5kmほど歩いてみたものの玉砕で、今日紹介するのは黒川駅近くで見かけた馴染の2匹。16-85mmの広角端はなかなかいいね。
縄張りに異変を察してクリームも現れた。いつものことながら立派な毛並みだなあ。
もたもたレンズ交換しているうちに飽きて動かなくなったクリーム。猫を見つけたら3秒以内にシャッターを切り、レンズ交換は10秒以内を目標にしているので、機動性が下がるのは困るな。
これなんかは16-85mmで絞り開放(F5.6)だけど、画面中央しか解像していない。絞らないとダメなんじゃ使いにくいな。
レンズの話はここまでにして、以下はかつてこの近くで暮らしていた駅前の白さんについての報告。
黒川を散歩する時はいつも楽しみにしていた白さんとの逢瀬だったが、去年の段階で20歳になっていた白さんは暑さで体調を崩し、9月上旬ごろ近所の人に引き取られ余生を送っていた。今日久しぶりに白さんが暮らしていた駅前の植え込みを覗いてみると、恐らくその人が書いたであろう貼り紙がしてあって、今月3日に息を引き取ったと書かれていた。今年21歳のお婆ちゃんは大往生したのだった。
サチコより一つ年上の白さんは最後に会った時まで矍鑠としていて、ねぐらを訪ねるとにゃーんと鳴いて近寄ってきてくれた。あの子は生涯の大部分を駅前で過ごしたので、駅を利用する多くの人が長年に渡り白さんのことを気にかけていたようだ。情況を知らせてくれた近所の人には感謝しかない。