2月下旬だというのに今朝の八王子は氷点下4.9℃まで下がったらしく、明日はさらに1℃程度下がることが予測されている。日の出は早くなっているので朝の散歩は一時ほど辛くないと思うが、せめてもう一声、春めいてくれると色々やりやすくなってくる。
昨日は久しぶりに電車で奥多摩まで行き、帰りは御嶽で途中下車して山腹トリオの駐車場に立ち寄ったが、いつものことながら微妙に時間が足りなくて困った。というのも、御嶽駅から山腹駐車場までは徒歩12分ほどかかるので、移動だけで25〜30分は見なければならない。一方、青梅線(青梅〜奥多摩)の平日日中の運転間隔は45分毎なので、次発の電車に乗るとなると、駐車場に滞在できる時間はわずか15〜20分程度しかない。せっかく猫がいて懐いてくれても、これではゆっくり撫でられないし、かといって次々発ではさらに45分後となって持て余す。昨日はぎりぎりまで猫を撫でていたせいで、谷底から駅まで駆け登る羽目になり、息が上がって死ぬかと思った。
猫の方は場面が変わって留浦から。山の中の一本道をそろそろと運転していると、民家の庭先に猫型のシルエットを発見した。
まだ若そうなキジトラはこの距離が限界。一方、家の裏手には真っ黒なシルエットが鎮座していたのだった。
日陰には雪が残っている。この辺りの標高は約560mで、猫集落よりもさらに120mほど高い。
日なたぼっこしていた黒は5mほど手前で逃走。逃げた先にも猫の背中が見えているが、現場ではまったく気づかなかった。
ここは4ヶ月前にも訪れた猫商店。前回はキジ白がいたけど、この日はこの子が1匹で店番をしていた。
留浦の集落を一回りしたあと氷川に戻って車を返却し、電車の発車まで30分ほどぶらぶらしてみた。吊り橋の向こうから猫がこちらを見ているね。
帰路は奥多摩11:38発の青梅行きに乗り、御嶽で途中下車。かつてたくさんの猫が暮らしていた山肌の南斜面はひっそりとしていて、これは今日もダメかなと思っていたが、川を渡って北側面を登ってみると、そこには懐かしい姿が佇んでいた。
まるでこの空白期間がなかったかのように懐いてくれる。可愛いねえ。
いちゃつく動画はこちら。
実はここに来てからずっと別の鳴き声が聞こえている。声の主はあちら。
去年10月にも見かけた子。端から気づいてはいたけど、ものすごく臆病な子なので、近寄れるとは思っていなかった。
茂みの黒白は捨てられでもしたのか、先住猫との折り合いが悪く、鳴き声は盛んに聞こえるものの、決してこちらに近寄ろうとしない。かつての山腹トリオよろしく、再びこのベンチに猫が並ぶことはあるのだろうか。
この日、新参の若い猫たちは現れず、このあと渓谷の向こう側の駅まで走って死にそうになったのは前述の通り。ベンチに残ったキジ白はそのままの姿勢で日差しを浴びていた。