猫散歩で歩く距離はおおむね一回あたり5~10kmの範囲で、夜勤の時はそれが行き帰りの二回になる。猫散歩を始めてから10年、基本的に出勤日はスーツと革靴で歩き続けてきたが、ここのところ膝や腰の痛みが激しくなり、長時間の散歩を辛く感じるようになっていた。特に今まで履いていた革靴はヒールが硬く、アスファルト道路を歩く時の衝撃がダイレクトに脳天に響く感じだった。
このままでは遠からず体がガタガタになると思っていたところ、ちょうど期末賞与が出たこともあり、脱革靴を図ることにして、アシックスのランウォークというのを買ってみた。身に着けるものの中でも、靴ばかりは実際に履いて歩かないと何も分からない。そこで今日は、先日革靴で訪れること諦めていた小仏駐車場~高尾駅(約7.6km)を、新しい靴で歩いてみることにした。
家を出たのはいつもより20分ほど早い11時半。自転車で駅に向かっていると、たまに通る猫アパートの外階段ででかい茶トラ白がお昼寝していた。
スタート地点の小仏駐車場に到着したのは12:50ごろ。最初に立ち寄ったのは、1月下旬にも通りかかった黒の家だった。前回はたまたま動き回っていたけど、普通こんな時間はお昼寝しているよねえ。
2ヵ月半ぶりだから忘れられているだろうけど、基本的にはフレンドリーな子。様子を見に寝床から出てきてくれた。
これじゃ少し遠いなと思って一歩踏み出したら、塀の向こうへ飛び降りてしまった。
しかし、逃がさん! 何しろ君に会うのは2年半ぶりの二度目。前回はちゃんとした写真が撮れなかったから、もう一度チャンスが欲しいんだよ。
散歩で見かけたのは2匹という淋しい結果だったが、足や膝、腰などに痛みはなく、2時間歩き続けたことによる火照りやむくみが生じている程度。今までの革靴は4Eだったが、新しい靴は軽い上に少し幅の狭い3Eなので、フィット感が増して、靴下で柔らかな絨緞の上を歩いているような感覚だった。ただしこれは蒸れやすいということでもあるだろうから、何足かでローテーションしたり、職場ではほかの靴に履き替えるなどの工夫が必要かも知れない。透湿性に富むゴアテックスとはいえ、夜勤の拘束時間が長いので、いずれにしても履きっ放しは辛い。
散歩のあとは電車を乗り換えるついでに、八王子駅前のゴーゴーカレーで遅い昼食を取り、歓楽街をちょっとだけ覗いてみた。
自宅に駆け込んだ黒白をもう1枚。微妙に視線がずれているのは、左手の指を使って気を引いているから。こいつは食い意地が張っているので、どんな気配にも敏感に反応する。