いい靴を履いたからといって疲れないわけではなく、昨日は出勤前に7.6km歩き、今日は多摩境〜相模原の散歩で6.0kmと、片倉〜京王片倉の乗り換えで2.3km歩いたので、それなりにくたくたになって帰宅した。靴のお陰で膝や足首は痛まないが、腰だけはそうも行かず、これは勤務時間の大部分を座って過ごしていることも原因の一つだと思う。以前は煙草を吸っていたので、2〜3時間おきに席を立ついいきっかけになっていたが、今は根が生えたようにPCに向かったまま動かない。煙草はともかく、そのくらいの間隔で小休憩を取ることは大切で、そうしない同僚の集中力が時間の経過とともに低下しているのが目に見えて分かるから、きっと俺もそうなのだろう。忙しいかどうかはあまり関係ないように思う。
今日は日勤者への引き継ぎが短時間で済み、帰りのバスもほぼ時刻通りにやって来たので、スタート地点までの移動はとてもスムーズに進んだ。10時の退勤で10時半に多摩境に到着したのは恐らく新記録ではないかと思う。猫の方もぼちぼちで、あまり実績のない土地でスタート10分後に遭遇できたのは運が良かった。
こういう偶然の出会いに頼っているので。
今日のコースを選んだのは、あやめちゃんに会いたかったからだが、あいにく空振り。あやめ邸の前に佇んでいたのは近所の黒白だった。
いつもは快くモデルになってくれる子だが、なぜか今日は避けられて、アパートのバルコニーに引っ込んでしまった。
黒白を諦めて再びあやめ邸に戻ると、もう1匹の黒白が出てきてこちらを睨んでいた。こちらはあやめ邸で飼われている子。
庭を覗いてみると、奥の方に三毛がいた。この家の関係者かしら。
首輪をつけているので、この家の子なのだろうな。近所の空き地で寝ている三毛を見たことは何度かあるが、フェンスで囲まれていて近寄ることができずにいた。この子をカメラに収めたのはたぶん初めてだと思う。
やっぱり! もしかしてと思ってあとを追ったら、この辺りをシマにしているサバ渦白だった。
俺の行動範囲で見かけることは極めて稀な灰渦白(blue classic tabby and white)。目を剥くほど珍しい毛色ではないはずだが、どういうわけか今までに俺が遭遇したのはこの子が唯一だ。なお、灰渦白と銀渦白をまとめて「サバ渦白」というタグに分類しているが、銀渦白(silver classic tabby and white)も見かけることは極めて稀で、俺が知るのは豊田の住宅街で暮らす1匹のみ(こちら)。どちらも血統猫の毛色としてはありふれているが、交雑する機会が少ないせいか、白斑入りはそれほど多くないようだ。
正午すぎに散歩を終えて相模原から帰途につき、途中、乗り換えのため片倉で下車。直線距離で600mほど離れた京王片倉へ向けて坂を登っていると、巡回中と思しき猫と行き会った。
誰かと思ったら茶渦君の駐車場でよく見かけるキジトラだった。止まってくれー。写真撮らせてくれー。
キジトラを見失った上に、20分に1本しか来ない京王片倉の電車にも乗り遅れ、呆然として付近を徘徊していると、車の下で転がっているのが見えてきた。
こいつのねぐらはここから400mほど離れた猫マンションの駐車場。オス猫の行動範囲からすればそう遠いわけではないが、こいつのヨレ具合からして、そんなに出歩くとは思っていなかったので、かなり驚いた。何しろ途中には横浜線の高架があったり、川を迂回して道路橋を渡らなければならないなど、一直線に来られる場所ではないからだ。
面倒を見ている猫マンションのオーナーさんに教えてやろうかとも思ったが、ここで行き倒れるような雰囲気でもなかったので、桜の下で写真を撮って帰途についた。こいつの縄張りがこんなに広いとは思わなかった。