「移動するだけでポイントが貯まる」との触れ込みで、そのポイントが何に交換できるのかろくに調べもせずにインストールしたMilesというアプリは、お得感を感じることのないまま呆気なくiPhoneから消えた。結局ああいったアプリはポイントを貯めて使うという達成動機をくすぐって、ユーザの居住地や趣味嗜好を抵抗なく吐き出させることが目的なのだろう。例えそうであっても、それなりの商品に交換できるならまだいいが、Milesの特典はかなりみみっちくて魅力を感じなかった。毎月2,000~2,500マイル貯まる中から、一度だけ100マイルを消費して「4,800円相当の有機野菜セットが初回限定1,480円!」という特典に申し込んでみたが、限定だろうと何だろうと、商売人は商品を逆ザヤで販売するようなことはしない。1,480円で売られる野菜セットはもともと1,480円以下の価値なのである。届いた品がとても美味しかったことは良かったが、その後しばらくして継続購入を勧める電話がかかってきたことは言うまでもない。
とはいえせっかく毎日5~10kmも歩いているのだし、この労力を何かに交換できるのならしたい。色々探してみた結果、今度は「ANA Pocket」というのを試してみることにした。これも移動するだけでポイントが貯まる点でMilesと同じだが、それを何に交換できるかは会員種別によって異なる。俺の場合はANAマイレージクラブの会員情報と紐付けた上で、無料で楽しめるPocketメンバーというコースを選択した。このコースでは貯まったポイントでガチャを引くと、各種クーポン(これはたぶんMilesと同じレベル)やANAのSKYコインが当たるそうだ。月額550円のPocket Proメンバーになれば、左記のほかANAマイルに交換することもできるそうだが、頻繁に利用している中華航空ならともかく、ANAの利用頻度は低いので、今のところそこまで入れ込むつもりはない。今月から始めて今日までに13,500ポイントほど溜まっており、それが一体どれだけのSKYコインに化けるのか楽しみだが、考えてみれば俺がいくら頑張って歩いたところでANAの利益にはならないのだから、やはり推して知るべしなのだろうな。
今日の猫は突然の来客から。8時半すぎに布団から出て、出勤前のひとときをまったり過ごしていると、隣の庭に毛むくじゃらの物体が現れた。あれは武蔵邸のクロエさん。
ちょうど猫デッキに出てきたマコちゃんは、クロエさんの存在にまったく気づいていない。
クロエさんの耳にはマコちゃんの鳴き声が届いているようだ。じっとこちらを見つめるものの、これ以上近寄ってはこなかった。
散歩コースは久地から津田山までの6.3km。ここはどちらかというと日勤前に歩きたい場所なので、今日のところは久地駅の周辺だけに留めておくつもりだったが、日差しが心地良くてつい全部歩いてしまった。気温は24.1℃とやや高めだったものの、涼しい風のお陰であまり暑さを感じなかった。
猫も割と出歩いているみたい。
喉を潤しに来たキジ白。親切な人が水を置いてくれているんだね。
この辺り一帯は多摩川の恵みを受け、かつては農業用水が縦横に張り巡らされていた。先ほどのキジ白が座っていた場所もそうだし、この路地もそう。今はどちらも蓋をして暗渠化され、人や猫の遊歩道になっている。
晴天時、猫が日陰に入る閾値は20℃程度だと思っているが、今日はそれ以上の気温でも日なたで伸びている。やっぱり風が涼しいからかなあ。
誰かと思ったら常駐の黒白だった(白猫に見えるが尻尾が黒い)。顔や前足の一部を除き、冬毛が残ったままになっていることから、何らかの原因で充分に毛繕いできていないように思う。見かけるのも去年9月以来だし、あまり調子が良くないのかも知れない。
夜勤前の真っ昼間の散歩なのであまり期待していなかったが、猫は間断なく現れる。
この子は1月末に初めて会った子。一緒にいた茶トラも近くの車の下で寝ていた。
津田山へ向けてさらに南下。とある路地に差しかかると、行く手を猫が横切った。
アパートの敷地に隠れたのは馴染の三毛。馴染なのになぜ逃げるのかは猫に聞いてくれ。
ゴール直前の峠越えは距離こそ短いものの急峻で、これまでのまったりした散歩を一瞬でキツい苦行に変える。避けようと思えば避けられる山になぜ挑むのかと問われれば俺は答えるだろう。「そこに猫がいるから」と。
道路向かいの民家の敷地には三毛もいた。見てはいけないものを見た感じ?
2時間近い散歩を終えてもまだ時間が余っていたので、職場方面に向かう電車を途中で降りて、先日も訪れたばかりの猫民家に寄ってみた。あの大きなクリームに会いたかったんだよね。
小さなお皿にお土産を置いて立ち去ろうとすると、どこからか相方と思しき灰白が現れた。それ君のじゃないんですけど。
薄色という共通点を持つ2匹だが関係性は不明。ここには2匹を足して2で割ったような薄色二毛がいて、その子が母親なら毛色の遺伝的に矛盾はない。