なにさらしてけつかんねんを探しに(2)


大阪市の猫

 台風が通りすぎたので今日は晴れて暑くなると思っていたら、晴れてもいないし暑くもなく、おかしいなと思って天気図を見たら通りすぎてもいなかった。台風12号は前線つきの温帯低気圧に変わったまま房総半島沖に留まって、今朝は昨日以上に暗くて強い霧雨が降っていた。霧雨に風が伴うとレンズに水滴が付着するので、写真撮影は困難を極める。時に心が折れそうになるこうした作業を二日続けて行う気力はないので、今朝は出勤前の散歩をお休みして7時すぎまでグースカ寝ていた。
 猫の方は今月15日に大阪市内で見かけた子たちの続きを(前編はこちら)。出発の前々日に思い立ったにもかかわらず、正規運賃よりだいぶ安く往復できたが、それでも手軽とは言えない金額を捻出できたのは、台湾猫旅の旅費が浮いたからだ。せっかくそれだけのお金を使うなら、ほかにも行きたいところはいくつもあるが、今回は新世界の土産屋でなにさらしてけつかんねんを買わなければならない。猫散歩はあくまでそのついでである。
 大阪城近くの宿をスタートしてから1時間半が経過し、時刻は7時半すぎ。まるで土地鑑のない天王寺区内をトイレを探して彷徨っていると、ちょうどいい具合に大きめの公園があり、中を覗くと茂みの下の猫がこちらを見つめていた。
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 まあ分かりにくいよね。
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 きれいな毛並みのサビ猫。近寄ったら二つ隣の街区まで走り去ってしまった。
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 一方こちらは懸命に何かを訴えるキジトラ。お腹が空いているのかな。
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 写真を撮っているうちに大人しくなった。当てが外れて諦めちゃったかな。
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 散歩中、神社で熱心に手を合わせている人を何度となく見かけた。猫を撮影するため、お参りが終わるのを草葉の陰で待っていると、東京などとは比較にならないほど長い時間をかけて、人によっては1~2分も深々と頭を下げていた。その熱心さは台湾の廟で見た拜拜バイバイを彷彿とさせるものだった。
大阪市の猫

 とある細い路地に迷い込むと、向こうから猫が駆け寄ってきた。これはもしかして人懐っこい子?
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 しかし、カメラは苦手らしい。撫でることはできても、レンズを向けると離れてしまう。
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 キジトラがカラーポイント化した毛色。きれいな青い目を撮りたいけど、日差しが強くて影になっちゃうなー。
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 試行錯誤の末、何とか日陰へ誘い込むことに成功。耳の先の房毛もカッコいい。猫というのは光の加減で見え方がまるで変わる。
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 都心と下町の境目がよく分からない、どこまでも続く細い路地には、日が高くなっても猫がいる。
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 関係性不明の2匹。ここは大都市なのに猫多いんだな。
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 大阪名物・あべのハルカスを望むとある駐車場。高さは300mもあるそうだが、下層部分が樹木に隠れているせいか、それほど高いようには見えない。至近距離から見上げる機会の多い、八王子のサザンスカイタワー(157.5m)と、そう変わらないように感じるから不思議だ。
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 なお、猫はこちら。
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 大阪の外猫は全体的に毛並みがきれいな気がする。どこかの飼い猫なのかなあ。
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 スタートから4時間あまりかけて、新世界の吉本ショップにたどり着いたのは10時すぎ。あいにく改装中か何かで工事業者が行き来していて、買い物できる雰囲気ではなかったので、なんばのグランド花月まで足を延ばしてみることにした。ここまで来るとさすがに大都会の風情で、猫なんか見つけられる気がしなかったが、路地を覗くといてくれちゃうから大阪って不思議なところ。
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 ペルシャ顔の黒は人懐っこい子。飼い主の呼ぶ声がして、ビルの中へ戻っていった。
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 大阪最後の猫は日本橋の電気街で発見。怠惰に伸び切っているのが分かるかな。
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 こちらに気づいて頭をもたげた。
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 買い物の方はなかなかうまく行かなかった。疲労困憊でグランド花月にたどり着き、土産屋を覗いてみたものの、なにさらしてけつかんねんは見当たらず、店員に聞くと新世界なら置いてあるとのこと。工事中でも店は営業しているはずだと言うので、取り急ぎタクシーで通天閣まで戻ることにした。なので今回の散歩コースは大阪メトロの谷町四丁目駅~南海電鉄のなんば駅(16.9km)ということなる。
 その後、11時半には無事になにさらしてけつかんねんを入手し、新大阪から帰りの新幹線に乗ったのは12:09。ツアー形式のチケットには11:57発の「のぞみ224号」が指定されていたが、さすがになんばから新大阪まで20分では行けなかった。そのような場合、後続列車の自由席を利用することになるわけだが、次々発の「のぞみ106号」は広島始発にもかかわらず空いていて、指定席に乗る必要性をまったく感じなかった。往路も含め、こんなに空いたのぞみに乗るのは初めてのことだった。
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