2019年4月に新宿をスタートしてから3年3ヶ月、長きに渡った京王線猫行脚は今日ようやく終点の京王八王子に到達した。
一つ前の区間である長沼〜北野は13匹という盛況で6月9日に踏破しており、その勢いのまま梅雨入り前にゴールするつもりだったが、6月21日に挑戦して見事に打ち返されていた。その後関東地方は6月27日に梅雨入りし、わずか19日後の7月16日に梅雨明けして真夏に突入したため、踏破するにも条件が悪すぎて今日まで再挑戦しあぐねていた。3匹見つけてクリアすること自体は難しくないにしても、歩行距離295kmにも及ぶ猫行脚の最後なので、多少は華やかに終わりたい。今日はかなり気温が上がるとの予報だったが、日の出時刻はまだ4時台なので、早く散歩を始めれば何とかなるだろうとの希望的観測のもと、満を持して出かけたのだった。もし3匹見つけられなかった場合、穏やかな季節なら見つかるまで歩き続けるといった力技が使えるが、真夏にそれをやったら死にかねないので、日が高くなる前に規定数を見つけて終わらせなければならない。自宅を4:45ごろ出発し、高幡不動始発の下り電車に乗って、スタート地点の北野に降り立ったのは5:34だった。この時間、普段利用している分倍河原や中河原は、下り電車の運転がまだ始まっていない。
先に結論を書いておくと、早起きしたお陰か今日は思いのほか盛況で、撮った写真を一度に載せ切れなくなってしまった。なので今日は前半の8匹を紹介して、残りは明日続けて載せることにする。仕掛かり猫はほかにもたくさん残っているが、今回のような場合は時系列ではなく記事の連続性を優先している。
1匹目は電車に乗る前に見かけた馴染のキジ白。5時前という早い時間だからか、今まで見たことのない無防備さで伸びていた。
正面に回って声をかけたら、きょとんとした表情で振り向いた。いつも明るい時間帯に会っているので、大きな瞳がとても新鮮(日中の顔はこちら)。
北野をスタートして間もなく、とある広い駐車場に立ち寄ると、フェンスの向こうから猫が現れた。
この子は近所の民家で飼われているポイントさん。来客の気配を察すると、どこからか現れて迎えてくれる不思議な子。
この子は先月21日に玉砕した時にも会っているので今日はカウントできない。でも可愛らしい子なので会えて嬉しい。
こちらは既知の猫民家。当てにしていた黒白が見当たらず、諦めて立ち去りかけたら裏にいた。
いつも玄関前や縁側でご飯を待っているのに、なぜか今日は裏。そこじゃ気づいてもらえないんじゃない?
民家の庭先で寛いでいたところ、呼んだらカメラに突進してきた。可愛いねえ。
傍らでこの家の大旦那が見守っているからか、とてもリラックスしている。
実はこの子、5年ぶりの三度目。2017年3月と9月に一度ずつ会っているが、普段の散歩では通らない場所なので、それっきり疎遠になっていた。元気にしていたようで何より!
カーポートで休むキジトラに遭遇したのは散歩開始から1時間後。東の空に薄雲がかかっていて写真は撮りにくいが、直射日光を浴びずに済むのでまだしばらくは頑張れそう。
定点の猫路地にたどり着いたころ、ついに雲が切れて日が差し始めた。このころ時刻は7時を少し過ぎていて、気温は27℃ほど。これから急激に上がってくるはずなので、さっさと屋根の上の2匹をやっつけて先を急がなければならない(実際今日は37.2℃まで上がった)。
このあと路地を一回りして戻ったら、屋根の三毛ちゃんが地面に下りていた。明日の後編では地面の三毛ちゃんをはじめ、路地の面々から紹介していく予定。あと京王線猫行脚の集計も明日載せる。