今日は八王子アメダスで36.4℃、府中でも35.5℃まで上がって大変な暑さだった。散歩はお休みして京王線猫行脚の最終回を載せることにしていたので、夜勤前に歩き回らずに済んだのは助かったが、まだしばらくはこんな日々が続くので、あと4回分残っている仕掛かり写真をうまく配分して、なるべく休載せずに済むようにしたい。今週末は予想最高気温が29℃という日があるらしく、たった一日のこととはいえ今から心待ちにしている。もしそれが悪天候だからだとしても、こんな気温で散歩するよりは数倍マシだ。雨でも六花谷のゴンや二重橋の妻に会える可能性はあるが、体温超えの気温となるとそこへ至る前に俺が絶命するかも知れないからだ。
さて、京王線猫行脚の最終回、北野~京王八王子の後編は猫路地の2匹から。奥に座っている三毛は前回の記事で屋根の上にいた子だが、その辺を一回りして数分後に戻ると地面に下りていた。
キジ白は民家の敷地から出てきた子。この路地は猫の数こそ多いが、どれも神出鬼没なのでまったく顔を覚えられない。
ちょっと近寄る素振りを見せると、すぐにこうして逃げてしまう。
三毛ちゃんはたぶんまだ若い。去年9月に初めて見かけた子。
そうこうしているうちに空はすっかり晴れ渡り、狭い路地の向こうは日なたの灼熱地獄。規定数の3匹は見つけたわけだし、命を削ってまで次の猫拠点へ向かうべきか否か、日陰で悩んでいると、道路向かいの門の奥で同様に悩んでいるのがいた。
井戸の公園にたどり着いたのは7:50で気温は29℃を超えたところ。毛布が敷かれた井戸の窪みに猫の姿はなく、園内を見回すと遠くの庇の上に乗っかっていた。
こう日差しが強くては猫なんか見つからないと思っていたが、意外に見えるところで寛いでいる。朝のうちは日陰なら居心地がいいのかも知れない。
黒味の多い三毛は一昨年の1月以来。この辺りに朝来ることは少なくなったからなあ。
当初は柳の花街にも立ち寄るつもりだったが、気温の上がり方が急激だったので、そちらは普段の散歩に任せて端折ることにした。京王八王子駅に至る最後の猫拠点はいつもの歓楽街。ぱっと見で3匹の猫が日陰に佇んでいるが、左端の三毛はいつも通りこの段階でさっさと逃げた。
右端は黒。いつもお友達のレッドポイントとつるんでいる子だけど(一例)、今日は一人みたいね。
門扉の奥へ引っ込んだ三毛を撮っていると、黒も目の前にやって来て遮るように座った。さてはお土産を期待しているな。
「そらそうよ」と塀の上でのたまう2匹。外では一人あぶれた茶トラ白が手持ち無沙汰にしていた。
最後に京王線猫行脚の集計を。
新宿から京王八王子までの路線距離は37.9kmで、特急なら45分ほどで行けるところ、猫を探しながらあちこちふらふら歩き回っため、かかった時間は3年4ヶ月、歩行距離は294.5kmにもなった。見つけた猫は222匹で、これが多いか少ないかといえば、かなり少ない方に分類されるかと思う。普段の散歩ではおおむね1cat/km(1kmあたり1匹)以上見つけられればまあ好調という印象だが、京王線猫行脚は平均すると0.75cat/kmであり、私鉄沿線で土地鑑もあることを考えればかなり淋しい。猫が多いと感じた南武線猫行脚は1.07cat/kmだったし、沿線に丘陵地が多く、不調を感じていた横浜線猫行脚でも0.79cat/km。これらよりも出現頻度が低いというのは意外だった。
ちなみに2018年秋の台湾猫旅では5日間で162匹の猫に会っているので、単純に計算すれば、台湾に1週間いれば会える数に3年4ヶ月もかかったと考えることもできる。そうなると、猫行脚をまたやろうという気にはなれないんだよなあ。