今日の八王子は38.2℃まで上がって煮え立つような暑さだった。東京都心では年間の猛暑日の日数が14日となり、1875年の統計開始以来最多を記録したそうだが、八王子ではそれを上回る16日となっている。過去の記録までは面倒なので調べていないが、明日以降も来週半ばまでほぼ連続して35℃以上が予想されているので、ぶっちぎりで記録を更新することは間違いないだろう。実を言うと俺は近日中に異動が予定されており、引継ぎを終えたらテレワークへ移行することになっているが、仕事となると妻や猫と一緒というわけにも行かないので、別室で冷房を使ったらどれだけ電気代が嵩むだろうと今から心配している。
猫関係業務の方は通常通り実施。夜勤の今日は自宅を正午前に出発し、スタート地点の西立川には12:20に到着した。すでに気温は人間の体温を超え、猫の体温にも迫る勢いであるから、いつもはシャッター音に敏感なエビ子も、だらんと伸びたままで反応しない。
近寄ったら起きちゃった。今日は地面が熱いから出てこなくていいよ。
西立川の散歩では2匹の猫に遭遇。もう1匹は猫避暑地に住む長毛の黒。
ズームレンズの画角を変えるたびに、少しずつ遠ざかっていく。1年以上会えていなかったので、それでもまあ良かった。
西立川では3.9km歩いて2匹と淋しい結果だったので、モノレールを途中下車して六花谷を訪ねてみることにした。あまりにも暑いので、二重橋の妻には会えないだろうと思っていたが、よくよく目を凝らしてみると、遥か彼方に黒白の背中が見えている。
橋のたもとへ行ってみると、妻と思しき背中の隣にもう1匹、若い黒白が顔を出した。あれは噂に聞いていた子猫だ!
……とはいえ子猫の目撃報告が入ったのは6月初旬なので、すでにだいぶ成長して体格も大きくなっている。お母さんを追い越すのも時間の問題だね。
ちなみに6月に目撃された時は、黒白2匹とサビ1匹の計3匹の子猫がいたそうだが、ほかの2匹は見当たらなかった。そしてまた、兄妹の毛色が目撃通りだとすると、父親は黒白ボスではないことになる(黒白ボスとは3月中旬に交尾している姿が目撃されているので、同期複妊娠の可能性もあるが、そこまで考え始めると際限がないのでここでは除外する。鼻のチョビ髭や太い前足があいつにそっくりではあるけれど)。
この辺りでブイブイ言わせている絶倫の茶トラがいるそうなので、父親はそちらの可能性もある。茶色遺伝子に注目すると、茶トラの父(OY)と黒白の母(oo)の組み合わせでは、生まれてくる子供の遺伝子型はOoかoYのどちらかとなり、Ooはサビ柄の女の子、oYは黒白の男の子ということで矛盾がなくなる。とはいえ同期複妊娠の線を含めて考えれば、サビの父親は茶トラで間違いないとしても、黒白の父親は茶トラと黒白ボスのどちらもあり得るからややこしい。
まあそれはそれとして、1匹でも元気な子猫に会えて良かった。
セミシャワーが喧しいのは相変わらずだが、それにも増してゴンの耳は鋭かった。
しばらくの間、ゴンとともに木陰で疲れを癒した。お陰でだいぶ元気が回復したが、明日は何と39℃が予想されているのだった……。