台風が鳥取市付近の日本海上を東北東に進んでいるので、湿った南風が関東に流れ込み、強い雨が降ったり止んだりを繰り返している。すでに強風域に入っているので風も強めで、この記事を書いている21:30の時点では15.5m/sという瞬間最大風速となっている。東京に最接近するのは明日未明の3時ごろだと思うが、暴風域にかかるかどうかは微妙で、気象庁の発表では多摩西部が暴風域に入る確率は52〜53%と計算されている。停電でもなければ仕事に差し支えることはないが、散歩は厳しそうなので明日のブログはお休みする。ちなみに我が家にはUPSが2台あるが、非常時は家族のための電力になるので、停電した場合は仕事用のPCには死んでもらう。
今日紹介するのは一昨日の散歩の続きで、金沢文庫から追浜まで歩いて見かけた猫たち(前回の記事はこちら)。間に金沢八景を挟んだこの2駅の距離はたった3.3kmに過ぎず、平行する国道16号を通れば平坦で穏やかな散歩を楽しめるところ、ひとたびそこから逸れると起伏に富んだ地形となり、その急峻さといったら多摩ニュータウンなど可愛く思えるレベルだ。戦前から軍港として栄え宅地化も進んでいたので、路地が狭い上に複雑で、トンネルか防空壕かよく分からない穴もたくさんあって面白い。体力さえ持てば一日中歩いていても飽きない街だ。
猫散歩の方は遅々として進まず、現在地は依然として最初に立ち寄った古刹の橋の上。振り向いた先に猫が座ってこちらを見ていた。
眩しくて目が開かない茶トラ白。この模様はもしかしてと過去の記事を確認したら、前回来た時にも会った子だった。
2015年4月以来、7年半ぶりの再会。あの時はトカゲなど追いかけ回して活発に動き回っていたが、現在はすっかり好々爺と化しており、呼びかけにも反応せず黙々と毛繕いしていた。
お寺には50分ほど滞在して、次へ向けて歩き出したのは7時半すぎ。次といっても目的地が追浜駅というだけで、途中の経路は記憶を頼りにあっちふらふらこっちふらふらするだけ。この辺りは2011年12月、2013年6月、2015年4月にも猫散歩したほか、もっと前には知人を訪ねて何度も来ているので土地勘は多少ある。
次の猫は9年ぶりに覗いた駐車場で発見。車の下で惰眠を貪っていた。
しかし足音には敏感。近寄ってしゃがんだら、すでに向こう側へ退避していた。
立派な毛並みのキジトラ。普段からいいものを食べているのだろうなあ。
昭和初期にはすでに民家が建ち並んでいた街なので、今もこうした細い路地がたくさん残っていて、時には道端で猫が寛いでいたりする。建物の意匠は変わっても、この光景は100年近く変わっていないはずだ。
近寄ったら隠れちゃった。可愛らしい黒白鉢割れはここの血筋かしら。
このころ気温は27℃ほどで、日なたを歩き続けていると少し辛い。猫も概ね日陰で休んでいる。
こちらは年季の入った黒白鉢割れ。近寄っても逃げもせず、不思議そうにこちらを見つめていた。
この写真には2匹の猫が写っているが、撮影時は1匹しか気づいておらず、しかもそれは分かりにくい方だった。
もう1匹は薄色三毛。茶トラにピントを合わせていたので、地面をぜんぜん見ていなかったよー。
市境を超えて横須賀市へ。起伏の激しい住宅街を息も絶え絶えに歩いていると、行く手のアパートで猫が寝ているのが見えてきた。
地面に下りて様子見モードへ移行。毛色はとても微妙だけど、背中や後ろ足にレッドらしき赤毛が見えるので二毛だと思う。
顎を引いてこちらを見つめる美人さん。挨拶代わりに指を差し出したら逃げてしまった。
この日最後の猫はお散歩帰りと思しきキジトラ。プスプス言って気を引きつつ……、
呼び止めたからには何か出てくるのだろうと待っている。この展開になると罪悪感が半端ないので、美味しいものを一つまみ差し出してその場をあとにした。このあとも追浜の街なかを探検してみたかったが、あいにく12km近く歩いて体力が尽きていたため、爆速の京急に乗って家路についた。横須賀辺りも散歩するには魅力的だけど、府中からわざわざここまで来るなら三浦行っちゃうかなあ。