土日に猫旅へ出かけると週明けまで疲れが残って、月曜日の散歩を休んでしまうことが増えた。俺は基本的に過集中なので一度スタートすると休憩を取らずに歩き切ることが多く、事後の疲労は単純に歩いた距離に比例する。こんなことでは5日間も台湾全土で猫を探し回るなんて無理のようにも感じるが、例えばAという街で2時間猫を探したあと、電車で1時間かかるBという街へ移動する、というような方法を取っているので意外に持つ。つまり移動中の車内で休憩するのである。台湾に猫だらけの街があったとしても、そこだけを気の向くまま歩き続けたのではとても体が持たない。なのでわざわざほかの街へ移動する旅程を組んで、強制的に車内で休憩できるようコントロールしている。これは自分の矯正しがたい性格と付き合うための工夫の一つだ。ちなみに過集中なのは仕事も同じで、現在は報告書作成や手順書作成といった業務が増えているが、集中力を活かして超高速で作成できる反面、時間の経過とともに正確性がだだ下がりになるのが難点だ。猫旅の電車に倣って、強制的に休憩するには煙草が効果的だったが、やめた今は机に張り付いたままほとんど動かなくなっている。
まあそんなことはどうでもいいんだが、曇って暗くて風の強い今朝の散歩は中野島から京王稲田堤まで。民家の敷地の奥にひっそりとキジ白が佇んでいた。
次の猫を見かけたのは15分後。目が合うなりこちらの正体がバレて駆け寄ってきた。
バレるっつっても会うのは5ヶ月ぶりだし、2017年10月に初めて会ってから今回で7回目だし。猫って記憶力いいのな。
この子は気になる子。きれいなグレーの鉢割れと理知的な目元が魅力的。
今朝は初めて指の匂いで挨拶できた! 好きな子と初めて手を繋いだ気分。
今朝の散歩は黒で〆。11月の早朝にも一度会った子だけど、この毛色は曇っていた方がきれいに見える。