今日は台湾から帰国して以来初めての休養日で、ほぼ終日に渡りだらだらと引きこもって過ごした。雲は多めだったが気温は高かったので、サチコの冬毛を梳いてやったり、台車に乗せて近所を散歩したほか、午後からは台湾猫旅の写真整理にも着手した。まだ速報値ではあるが5泊6日で見かけた猫の数は210匹で、2018年11月の台湾猫旅(4泊5日)で記録した162匹を上回ることは確実だ。実際のところ、現地で散歩している時は予想以上に猫が多く、250匹ぐらい行っているような感覚に陥っていたが、思ったほど伸びなかったのはファミリーが少なかったからだと思う。現時点ではこれを25回の連載で紹介することになりそうで、真冬ならともかく、毎日の散歩が充実してくるこれからの季節、全部載せるのに何ヶ月かかるのかと今から気が遠くなっている。そしてまた、撮った写真を見返すとその時々のシーンが脳裏に蘇ってきて、帰国してからまだ1週間にもならないのに、すべての猫が懐かしくて愛おしい。これは乗り鉄旅やグルメ旅では経験したことのない不思議な感覚だ。
ブログの方は昨日に続いてこまこま散歩の後半編。常駐のチョコ白に軽く煽られたこともあり、サンドイッチと牛乳という組み合わせの朝食を取ることにしたのは7時半すぎ。猫たちが目をつけているのは「おいしい牛乳」のようだが、これは俺が好きで選んだ商品であって、必ずしも猫たちのリクエストに応えたわけではない。しかし地面のカラーポイントは虎視眈々と開封を見守っている。
「その隙に美味しいものを頂戴するというゴクヒなミッションだ」
年度末の平日だからか通る人の少ない散歩道。猫たちは思い思いの場所で舟を漕ぎ始めたので、俺も次へ向かうことにした。
柔らかな日差しを浴びての里山散歩は心地よかったが、猫の方はやや不調。膝や腰に蘭嶼のダメージを感じつつ、次の猫に行き会ったのは1時間後のことだった。ほとんど諦めて単に歩くだけの境地になっていたので、住宅街の十字路で出くわした時は一瞬自分の目を疑った。
人懐っこくはなかった。最後に1枚撮ったところでアパートの裏へ逃亡。
一昨年の11月以来、1年4ヶ月ぶりの人懐っこい白。お澄まし顔なのは飽きるまで待たないと写真が撮れないから(なので動画も撮った)。
近所の人によれば名前を「ゆきちゃん」というそう。会いたい子に会えたのでいい散歩だった。
散歩を終えて高麗川駅にたどり着いたのは10:15。蘭嶼疲れが思いのほか重かったので、このまま拝島〜立川を経由して帰宅するつもりだっだか、せっかく桜が満開の日に出かけておいて、このまま帰るのはもったいない。どうするかしばらく悩んだ結果、拝島で青梅線に乗り換えるついでに少しだけ寄り道することにして、馴染の小さな公園を訪ねてみた。
桜の季節にお世話になってからもう10年だよ。昔はお友達もいたけど、今は君だけになっちゃったねえ。