真上から日差しというタイトルが大袈裟なのは分かっていて、今日10時半の川崎市麻生区の太陽仰角は68.8°なので決して真上(つまり90°)ではないが、そのレベルでも外を歩いていると影が小さくて、暑くても逃げ場がないのでそのように感じる。ちなみに「影がない」という状態は夏至あるいは冬至の日に回帰線に行けば体験できることで、近場では台湾の嘉義駅から3km南の地点を北回帰線が通っている。なので今年なら6月21日の正午に嘉義で猫の写真を撮れば、舞台のサスペンションライトのように真上から日光が差して影がなくなる。面白い試みだとは思うが、その時期に台湾に行ったら暑さで死ぬし、猫写真としても美しくならないのでやめておく。
どのように美しくないか、参考になる写真を以下に。
こちらは馴染のクリームさん。いるかなと思って覗いてみたら、ちょうど日なたぼっこしているところだった。
順光とか逆光とか意識するのは光源が真上ではないことの証左だが、どこから撮っても眼窩が影になってやりにくいのは同じ。人間のポートレートを撮ったことはないが、猫の場合は眼窩が深いので、太陽仰角の大きな時期にきれいに撮ることは難しいと思う。今日は昨日の雨と風で空気が澄み渡っているので余計コントラストが高い。
近寄ったら腰を浮かせた。一時は懐く兆しもあったけど、しばらく会わないうちに元に戻っちゃったなあ。
日の差さない細い路地を通り抜けていると、こちらを睨む視線あり。
誰かと思ったら君かー。視線が鋭いから捕食されるのかと思ったよー。
冷淡なのが多い中野島の猫たちの中で唯一フレンドリーな子。カメラのレンズは好きではないけど、今日は何とか持ち堪えた。