気象条件が過酷といった理由で散歩コース選びに困るような時でも、ここなら猫がいてくれるだろうという場所がいくつかあって、いざという時に頼らせてもらうことがたまにある。夜勤前後は一日で最も気温の高い時間帯に散歩することになるので、これからの季節は工夫してコースを選ばないと果てしなく歩き回って体調を崩することにもなる。今日は気温が上がると聞いていたので、そうした「頼りになる」散歩コースの一つである南武線沿線の猫拠点をいくつか回ってみたが、あとで最高気温を確認したら33.5℃止まりだったので、そこまで過酷というほどではなかったようだ。
とはいえこの晴天下、焼けて陽炎ゆらめくアスファルト道路を歩いているといえば、俺のような物好きのほかには、浅慮な飼い主の散歩に付き合わされる気の毒な犬ぐらいのもの。見かけた猫たちはみな日陰で寛いでいて、そんな通行人を哀れむように眺めているのだった。
ここは3週間前、茶色の子猫たちを見かけた猫アパート。さすがにこう暑いと外のケージは片付けられていて、推定5歳の黒白だけが日陰に佇んでいる。
高床式のウッドデッキ下はコンクリート引きになっていて、猫にとってはいい避暑地。
先日はキンタマ撤去済みの茶トラを見かけた広い駐車場。ここを縄張りにしている猫は俺の知る限りもう1匹いる。
全体的に茶色っぽいけど黒も混ざっている。2月にも見かけた三毛だな。
……と思って接近したら、とてもよく似た別人! 君たち絶対姉妹でしょ!?
何もこんな日に丘陵地を歩かなくてもという気はするが猫はいる。
刺激しないように近寄ったつもりだけど、親しいわけじゃないし、まあこうなるよなあ。
キジトラは合板の上で休んでいる。あまり熱伝導性の高い素材じゃないけど、数値を見るとアスファルトよりは多少マシみたいね。
マンホールの蓋なんか鋳鉄製だから放熱には最高だけど、33℃程度の気温じゃまだそこまで必要ないのか、そのような場所では猫を見かけなかった。