お昼ごろから雨との予報だったので、今朝は早起きして八王子方面を2時間ほど散歩してきた。尋常ではない湿気にやられて途中でヘタレそうになりながらも、猫には会えたので何とか最後まで歩き切った。特に前半の八王子〜西八王子は夜勤の前後に散歩して空振りすることの多いコースだが、朝ならまだそれなりに会えることが分かったので成果はあった。ただ、前半のうち10年以上に渡ってお世話になってきた柳の花街については、ここ半年ほど猫の気配すら感じられなくなっており、恐らく1匹残らず姿を消したものと結論した。以前はいくつかの広い駐車場が猫たちの遊び場になっていたが、今は再開発が進んでそうした場所もなくなった。この街で見た最後の猫は去年11月上旬、猫置屋の臆病なキジ白だった。みんなどこかで元気にしていればいいんだけれども。
6時ちょうどに京王八王子をスタートして花街を通りすぎ、1匹目に遭遇したのは約30分後。ご飯待ちと思しき茶トラ白が窓に張り付いていた。
この家では夏と冬で朝食タイムをずらしているらしく、去年暮れに来た時は7時半近くになってもまだ猫たちがその辺で待機していたが、今朝は日の出が早いせいかすでに猫缶を開ける音が聞こえていて、いくら呼んでも窓際から離れようとしない。もっと早く来ればいいのかも知れないけど、これでも京王線の下り始発に乗ってるんだよなあ。
ここらで時々見かけるキジ白かと思ったら、とてもよく似た別人だった。相変わらずここは無尽蔵だな……。
ちなみに今日の写真のうち何点かは霞がかかったようにぼんやり写っている。広角レンズに交換する際、後玉に触れてしまったらしく、帰宅するまでレンズが曇っていることに気づかなかった(湿度が高くて眼鏡やファインダー窓自体が曇りがちだった)。15mmの単焦点レンズで撮った写真はすべて下記のように霞んでいるのでご了承を。
日中はまず会えない子にも早朝なら会える。蒸し暑くて死にそうだけど楽しい!
……と思って一歩前に出たら、シャーかまして引っ込んでしまった。ムズカシ子ちゃんだったか。
シャーの黒を諦めて隣の路地へ進むと、そこにはキジ白と黒のコンビがいた。キジ白は去年4月以来の1年3ヶ月ぶり。
「撮り逃げ手ぶら野郎の噂は聞いているよ。お土産を置いていけば評価が上がるよ」
この子は去年11月以来の二度目。あのころはテレワークで9時までに自宅へ戻らなくてはならず、日の出が遅くなるにつれて朝の散歩が難しくなっていったなあ。
それでも真夏の日中よりはマシだったけどね。君にも会えたのだし。
京王八王子からの散歩は西八王子で一旦終了し、そこから10分ほどバスに揺られたのち、改めてゴール地点の狭間駅へと歩き出す。時刻は7:50、立派な和風建築に違和感を覚えてよく見ると、塀の上に猫が乗っかっていた。
またまた懐かしの猫。1年以上前に一度会ったきりだけど、この子は印象に残っている。
小ぶりな耳が特徴的なキジトラは去年5月以来。あれはとても暗い朝だった。
バスを降りてからゆるゆるとした上り坂が続いていたが、ここで一気に急傾斜地を上り切って駅へ向かう。見晴らしのいいテラスで惰眠を貪っているのは誰でしょう。
高い擁壁に遮られ、俺が手も足も出せないと分かっている黒白は余裕の表情。そのまま身じろぎもせずに目を閉じて惰眠の続きを始めた。猫好きにとってこのようにあしらわれるのはむしろ悦びだったりもして、湿気と急坂でだだ下がりだったモチベーションをがっつり上げてくれる。今日はこのブログを始めてから12年という区切りの日で、こんな過酷な季節に散歩するなんてもう無理などと泣き言を並べるつもりだったのに、何だかもう少しやれそうな気分になってきた。
サンキュー猫、また会いに来るからな!