今日は夜勤なのにかなり早くに目が覚めてしまい、そのまま二度寝するかどうか迷っていたところ、とりあえず散歩に行って帰宅してから寝直せばいいことに気がついて、顔も洗わず6時すぎに家を出た。そんな時間でもすでに日差しは強く、駅まで自転車を漕いだだけで汗だくになったが、気温自体は25℃ほどで、日陰にいる分には涼しくて猫にとっても過ごしやすそうだった。無論、俺にとっても真っ昼間に散歩するより楽なことは言うまでもなく、帰宅してからきっちり寝られさえすれば、朝のうちに散歩した方が総合的にダメージが小さくて済むと思う。ちなみに昨夜は24時ごろ寝ついて5時半すぎに目覚め、8時半前に散歩から戻って9時半ごろから2時間半ほど冷房の効いた部屋でぐっすり寝た。できれば13時ごろまで寝ていたかったが、一度スマホをいじったら目が冴えてしまってダメだった。
猫の方も朝だけに快調。今は日の出が早いので、もう30分ぐらい前倒しできればベストだが、それでも日中帯に散歩してこれだけ会えることは絶対にない。
多磨霊園(という名の駅)をスタートしたのは6:40。空のバケツを前に三毛が佇んでいた。
背後から雨戸を開ける音が聞こえてくる。もう少し経てばバケツは水で満たされるはず。
日曜日の朝食は遅れがち。鉢割れ黒白はお腹が空いているらしく、問いかけるように「にゃ?」と鳴いた。
双方固まっていては埒が明かないので一歩前に出ると、道路向かいの民家の敷地へ逃げ込んだ。ワイルドな感じの風貌だね。
茂みを挟んで黒白と対峙していたのは黒。ここらでたまに見かける子。
塀の隙間で車をやり過ごしていた茶トラ白。残念ながら目が合うなり逃走。
アップで撮りたいと思って接近を図るも、一定程度の距離まで近寄ると車の下へ隠れてしまう。これはこれで可愛い写真だとは思うけれど……。
5回ほど挑戦して何とか成功。いつも近所の屋根の上で見かける子だった。
小走りで追いつくと、こちらに背中を向けて座っていた。今日の寝床を探しているのかな。
定点の猫路地で会いたかった猫に遭遇。ハケ上を散歩することは少なく、同じ府中市内なのに見かけるのは4ヶ月ぶり。
今まで面倒を見ていた道路向かいの家が解体されてしまい、行く末を案じていたところだった。もしかしてこちらの方がいい暮らしをさせてもらえている?
奥の方には相方の茶トラもいた。この家ではほかにも何匹かの猫が暮らしている。
先ほど書いた「ハケ上」のハケとは多摩地区の方言で崖のこと。地形としての崖を差すだけでなく、崖地の連なる崖線や崖の高低差、はたまた崖上と崖下を結ぶ通路や切り通しなどをまとめて「ハケ」と呼ぶこともある。地域によっては岨や屼といった当て字が使われているが、どちらも常用漢字ではなく、普通は片仮名で表記する。府中市内でハケというと多摩川の河岸断崖のことで、人目につきにくく日差しの届かないこうした場所は小型野生動物や猫たちの棲み処になっていることが多い。
まさか近寄ってくるとは思っていなかったらしく、やや驚いた表情のサバ白。出現率は極めて低いもののこれまでも何度か会ったことがあり、前回は一昨年の1月、初回となるとまだあどけない2016年10月まで遡る。こうした再会があるのも朝散歩の楽しいところだが、次回また同じことができるかとなるとまるで自信がない。夜勤中の今はもうだいぶ眠い。