重曹すごい! すごいよ重曹!
先日外した2つの混合水栓は8年も使っているので、水垢がついてしまってかなり汚れている。水垢というのはいくら擦ったって取れるものではなく、機能に影響があるわけでもないので、そのまま新居で使うつもりでいたんだが、試しに重曹を溶かした水に一晩浸けておいたらアラ不思議。台所用のスポンジで軽く擦っただけで落ちること落ちること。ぴっかぴかの新品同様に生まれ変わった。俺は猛烈に感動した。
まあ引っ越し4日前になってそんなことに気づいても、今さら掃除する時間は残っていない。俺はどうせ間に合わないなら最初から何もしない主義なので、今回の知見を胸に刻むに留めて昨夜は寝た。
そして一夜明けた今日は夜勤のため散歩はお休み。19日の続きとなる駅北口の猫たちを紹介する(前回はこちら)。
茶系猫の巣窟たる町工場で引っ越しの挨拶を済ませたあと、散歩再開のつもりで歩き出すと、向かいのアパートの敷地で丸くなっているのがいた。
「引っ越しの挨拶か。いい心がけだな。みんな出ているから回ってきな」
ほど良い日差しの朝。黒の言う通り、どの猫も思い思いに寛いでいる。
近寄ったら身を伏せた。どうせ届かないんだから、そんなに警戒しなくたっていいじゃんか。
真下から太陽をバックに撮ってみる。本当はこれを月でやりたいんだが、太陽と月では難易度が天と地ほども違う。なぜかというと、(1)夜なので三脚が必須。(2)猫に動かれるとブレる。(3)通報される。
一通り回り終えて、元来た道を引き返せば、そこにも何匹かの猫が住む猫民家がある。キツネ顔の灰白がいたらいいなと思っていたら、果たして奥の方からこちらを見ていた。
歓迎していないのが丸分かりの顔つき。むしろ落ち込んでしまった。るーるーるー……。
時刻は10時近くになり、強い日差しで猫たちも引っ込んだようなので、北口散歩はこれで終わることにした。最後に見かけたのは植え込みの黒白。
北口の散歩というと、以前は貨物線の線路端が定番だったが、ある時期からぱったり見かけなくなって、結局そのまま引っ越すことになってしまった。線路端で出会った猫には駅長もいた。この4年半で北口の猫分布はすっかり様変わりした。次来た時、今日の猫たちにまた会えるだろうか。
最後に紹介するのは我が家の2匹。バルコニーの整理が一段落したので、記念に撮っておいた。
家の中で暮らしている猫というのは、穏やかな顔をしているものなんだなあ。