南の猫と北の猫(竹富編2)


竹富町の猫

 風呂上がりにオレンジジュースをがぶ飲みしたことにより、風邪気味でだるかった体調はすっかり回復したが、雨が降り続けているので散歩はできず、今朝もまっすぐ出勤した。台風14号は列島のかなり手前で屈曲し、出生地(?)に戻っていきそうな勢いなので、東京が暴風雨に見舞われることはまずないだろう。
 雨が止まないので沖縄東北猫旅のレポートが捗る。昨日に続いて今日は旅の2日目、9月30日に竹富島で見かけた猫たちを紹介する。この日は日差しがほとんどない上に風が強く、普段より猫の出現率は低かったのではないかと思う。石垣島アメダスのデータによれば、最高気温が29.2℃で最大瞬間風速は12.3m/s。ただし集落に留まっている限り風はそれほど強くなく、今考えてみれば、琉球石灰岩の塀は確かに防風の効果があったのだろう。
 宿で出された朝食をたらふく食べて、散歩に出発したのは7:40。当初はコンドイ浜で猫と日の出を拝むつもりだったが、西向きの浜だというのでそれは諦め、先に腹ごしらえを済ませた次第。前日最後に立ち寄った猫拠点を覗くと、サバトラの代わりに三毛が転がっていた。
竹富町の猫

 首輪をしているので近所の飼い猫だね。
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「あなたは昨日の船でいらしたお客様ね」
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 ずざー。
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 ずざー。
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 三毛ちゃんの歓迎の儀を眺めていると、どこからか昨日のサバトラも現れた。君たちはお友達だったのかー。
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 嗅ぎ回りに夢中な2匹。いくら呼んでも振り向いてもらえない。
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 サバトラが車の下に隠れたところでようやく1枚。
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「サバちゃんどこへ行ったのかしら」
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 草むらに佇む白い猫。向こうもこちらを見つけたようだ。
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 竹富の猫はみんな人懐っこくて楽しいな。
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「それで、東京のお土産はいつ出てくるのでしょう」
竹富町の猫

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 よくよく見ればこの子は大白斑の三毛で、なおかつオッドアイ。昨日のポイント三毛といい、隔絶されている割には色んな毛色のいる島だな。
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 竹島に上陸してからというもの、野生型の毛色であるキジトラや、それに近いキジ白をまだ一度も見ていない。茶系の遺伝子を持つ三毛ぐらいまでは想定の範囲内だが、昨日見た劣性ホモcscsのカラーポイントまで存在するとなると、ここには石垣島や、もっと遠くから連れられてきた猫が相当数いる可能性が高い。この三毛なども顔貌が南国風ではないので、島の外から持ち込まれた猫か、あるいはその子孫ではないだろうか。個人的には、八重山諸島の猫のルーツは台湾にあると考えている。
竹富町の猫

 井戸の向こうに赤瓦の休憩所が見えてきた。浜辺へ向かう前に一休みしようと思い、近寄ってみると、手前に猫がいるではないか!
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 こちらはオーソドックスな黒白鉢割れ。何だかほっとする毛色だね。
竹富町の猫

 もう1匹は薄日を浴びる黒。この直後、島の猫たちにご飯を配って回るおばさんが現れて、2匹とも尻尾を立てて行ってしまった。
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 猫が乗っかっているのは、現地の言葉でアーラカーと呼ばれる浅井戸で、水資源に乏しい竹富の重要な施設だったそうだ。次回の記事では竹富の水事情について少し触れてみる。
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