昨日の午後からとの予報だった雨は、夜遅くにようやく降り出して、今日の夕方まで続いた。今朝の猫関係業務をどうするか決まられないまま、念のため目覚ましは5時にセットしたが、結局散歩はせずにまっすぐ会社に行った。悪天候なのは構わないんだが、暗いと写真が撮れない。こんな日は、昔やっていたように、モノクロフィルムで撮るのもアリかなと思ったりもするが、猫写真の歩留まりの悪さを考えると、なかなかその気にはならない。湯水のように長尺フィルムを消費し、どれだけ現像・焼き付けしてもタダだった高校時代の部活と違って、今それをやったら財布が火を噴く。
出戻った赴任先ではしばらく交替勤務が続くことになった。あまりにも俺が前の部署を嫌がっていたため、偉い人がだいぶ苦労して戻してくれたらしく、今はそのことに感謝するのみで文句はない。早速明日から夜勤に入るが、以前のように、仕事中にこっそりブログをいじるには時期尚早なので、しばらくは後日掲載を続けるつもりだ。明日も休載の予定だが、引き続き気長にお付き合いいただければと思う。
さて、今日は今月3日に会った猫たちを紹介する。この日は健康診断を受けるため東中野の健診センターに行き、肺活量が中高生並みなことや、身長がやや伸びたことなどを確認して1時間半ほどで終わった。そのあと丸ノ内線の西新宿まで散歩して、たくさんの猫に遭遇してきたが、あいにく家に帰ってから偏頭痛が始まったため、当日中の更新が出来なかった。
出だしは散発的にキジ白が続く。
1匹目のキジ白は上半身。なお上の写真は、路地の奥にもキジ白が写っていることに注意。
ささやかな梅の花の下にキジ白発見。新宿というのはキジ白が多い街なのかな。
次もキジ白。小さな不動産屋の前を通りかかったら、壁際でにゃあにゃあ鳴いていた。
「ねえ君、何か食べるものを持ってないかな? 僕、とてもお腹が空いているんだよ」
「やっぱりダメか……。こんなにたくさんの人が歩いているのに、どうしてみんな何も持っていないんだろうなあ」
なだらかな坂道を下って副都心に近づくと、途端に猫の気配が濃くなった。ビルの壁際に今日6匹目のキジ白発見。
微妙に視線が逸れているような気がして角度を変えたら、やっぱり逸れていた。なお、例によって視線の先には何もなかった。俺たち人間には見えない何かが見えているらしい。
建物の狭い隙間に黒白発見。この日の都心は16.4℃と、猫にとっては割と過ごしやすい気温だと思うんだが、人通りが多いせいか、日なたに出ているのはあまりいない。撮影条件が悪すぎてスルーしたのがたくさんいた。
ワイルドな風貌に惹かれるのか、三毛はしきりにキジ白の方を気にしている。そんなに気になるなら、素直に近寄ってすりすりすればいいのに。
今度は高みから眺めている。ケモノの世界の恋愛は、そう簡単なものではないらしい。
時刻は12時半。同じ東京都でも御嶽や奥多摩とはだいぶ違うが、四方を山に囲まれた彼の地と同様、高いビルに遮られて、日が翳るのが早い点は共通している。そんな日差しを惜しんでいるのか、この日最後のキジ白は庇に登っていた。
ここは泣く子も黙る世界屈指の大都会。猫たちにとっても格好のジャングルだ。