今日も暑いことは暑かったが昨日ほどではなく、最高気温の35.5℃を記録したのは17時すぎという風変わりな日だった。風向きが南東〜南南東だったので、都心の熱い空気が多摩へ流れてきたのかも知れない。その影響かは分からないが、明日はさらに上がって八王子では38℃が予想されている。こんな日に夜勤に当たるのはツイていないと思う反面、こういう時でなければ見られない猫の表情というものもあるので、それはそれで楽しみだったりもする。
夜勤明けの体調は良く、やる気もまんまんだったが、明日も高温に晒されることを考えて、散歩コースは六花谷を少しだけにしておいた。昨日のような日陰に乏しい住宅街ではなく、ニュータウンの森の中を行くコースなので日射病の心配は少ないが、蚊の多い場所なので、ゴンを構った10分足らずの間にも何箇所か刺されることになった。屋内で遭遇することの多いアカイエカと違って、一般的に藪蚊と呼ばれるヒトスジシマカはしつこくたかってくるし、刺されたあとの痒みもワンランク上のような気がしている。今日などは手のひらを刺された瞬間、軽い痺れや火照りを二の腕まで感じて、体の中で何らかの反応が起きているのだなあという実感を新たにした。
命の次に大事な縄張りなので気配には敏感。侵入者が俺と分かると鳴きながら近寄ってきた。
暑すぎて毛繕いも長続きしない。マンホールの蓋の上で動かなくなったゴンをしばらく撫でてから次へ向かった。
二重橋の2匹は不在らしく、いくら舌を鳴らしても出てこない。諦めて踵を返した瞬間、こちらを見つめる鋭い視線に気づいた。
茂みの奥へ逃げかかったところ、隠れんぼで気を引いて撮影に成功。毛並みからすると捨てられちゃった感じかなあ……。
植え込みの中で休んでいた娘は呼ぶとすぐに出てくる。誰かとても懐いている人がいるのだろう。
……そして俺の顔を見ると人違いに気づいて引っ込んでしまう。今まででいちばん美人に撮れたので俺としては満足だけど。