所用・急用が続いたため掲載が遅くなってしまったが、一昨日、横浜線猫行脚は終点の八王子に到達した。2015年2月にスタートしてから2年4ヶ月かかった。
横浜線より10駅も多い南武線猫行脚が7ヶ月半で終わったのに、3倍以上の時間がかかったのは、ひとえにモチベーションが上がらなかったからだ。丘陵地帯を走る横浜線沿線は、比較的新しくて「高級」とされる住宅地が多く、坂だらけで体力ばかり消耗する割に実入り(つまり猫)が少ない。そもそも俺は小洒落たような都市空間に興味はなく、どちらかというと生活臭、酒臭、煙草臭の漂うような猥雑な街の方が好きだ。もちろん猫もそちらの方が見つけやすく、それはきっと可愛がる人もいじめる人も存在する、坩堝のようなところだからだと思う。小洒落た都市空間はもとより野良猫なんか許さない。
そんなわけで、東神奈川を出てから新横浜ぐらいまでは歩くのを楽しく感じたが、それ以降はほぼ苦行の旅。いま机に向かって思い返して印象に残る区間というと、中山~十日市場の猫民家とか、相原~八王子みなみ野の子猫ぐらいのものだろうか。
最終回の片倉~八王子ともなると、今まで何度も歩いた区間ということもあり、それなりにたくさんの猫に会うことができた。一度では載せ切れないので、今日は前半の21枚(8匹)を紹介して、残りは明日に回すことにする。歩行距離や猫の数などのデータも明日までに纏めて紹介する。
スタート地点の片倉駅を出発したのは6時ちょうど。当てにしていた駅前の何匹かに会えず、やや不安を感じながら歩いていたが、最初の猫には15分あまりで遭遇した。とある民家の敷地の隅で、こちらを気にするサビ1匹。
強い逆光のせいで巨大フレアができてしまった。もう少し近寄りたかったが、この子はものすごく臆病で、まったく歯が立たなかった。怖いなら隠れていればいいのに、そうしないのには理由がある。
しばらく待っているうちにご飯は出てきたが、俺がいるのでサビ子が出てこられない。分かったよ。もう行くよ。
まだ若い感じの子。逃げ足が速くて民家の周りを右往左往する破目になった。
横浜線沿線最後の丘を超え、分水嶺に近い路地を歩いていると、車の下でキジ白が寛いでいた。
何となく見覚えがあると思ったら、去年11月にも会っていた。あの時は寒々とした雰囲気だったが、今日はほど良い気温でのほほんとしている。
影ができて分かりにくいけど、この子は薄色三毛。さっきリンクした去年11月の記事で、トンネルに潜っちゃった子。
予想していたより無反応。写真の方も小・中・大の3枚ズーム構成。
八王子の栄えてない方にたどり着いて、心当たりを歩いてみたが、この辺りは以前よりだいぶ猫が減ってしまい、この日会えたのは1匹に留まった。
長かった猫行脚の締めくくりには少し淋しい数だったので、このあと栄えてる方の猫たちに協力してもらって、ブースターかますことにした。続きは明日を寝て待つね!